こちらの加熱講座でご紹介したように、 蒸し料理は食材そのものの味を楽しめて、初心者でも失敗が少ない。 それは、蒸気がむらなく全体に広がり、温度むらが生じにくく、100度以上に温度が上がることがありません。 そこで、蒸し料理の道具を整理してみます。
中尾アルミ料理鍋に中華セイロを重ねたスタイルです。
まずは、おすすめしたいのが、中華セイロで蒸すことです。 中華セイロ内は、金属に比べて放熱しないので、温度が保たれます。 しかも、蓋全体からむらなく程よく蒸気が抜けていきます。やはり仕上がりは素晴らしく、早く熱も通ります。 そこで、アルミの料理鍋を使うスタイルと、 フライパンを使うスタイルをご提案していますが、 穴あきプレートに受けるお鍋さえあれば、 基本的にお鍋は何でも結構です。
オブジェ蒸し器は、浅型鍋に中かごを重ねるスタイルとなります。
続いてのおすすめは、いわゆる専用蒸し器です。 専用となると、水を入れるところ(鍋)と食材をいれるところ(中かご)と分かれます。 そのため、蒸気の対流する空間が確保されてむらなく全体に熱が届き、仕上がりが水っぽくなりません。 そこで、アルマイト角型蒸し器は、昔ながらのオーソドックスな蒸し器です。 ジオ蒸し器、 オブジェ蒸し器、 十得鍋蒸し器は 中かご付きで、お鍋の方は浅型鍋等としてお役立ていただけます。
深型鍋を蒸し器にするという新しい発想のお鍋です。
さらに、野田琺瑯MIMOZAで蒸すこともおすすめです。 深型鍋ですので、蒸気の対流する空間も確保されて、 丸い蒸し板が置けるようになっています。 表面が金属でなく琺瑯のガラス質ですので、金気がなく風味がよくなる点が特徴です。 同じく、オブジェ段付鍋も、 蒸し板をが置けるようになっています。 極JAPAN蒸し鍋セットも同じく竹製の蒸し板を置いて、 こちらはドーム型の蓋で対流する空間を確保する仕組みとなっています。
なお、中かごには、FR・ドビー織りふきんを敷いていただくと、 余分な水分も吸ってくれて、取り出しもしやすくなります。食材にもよりますが、 こちらのクックパークッキングシート等も敷物としては重宝です。 また、取り出しには、少々長めのトングがあると良いので、 カラートングや ambaiトングがおすすめです。