【スタッフより】
以前からフライパン専用のブラシがあったらと思っていた矢先にお会いしたのが高田耕造商店さん。確か、高田さんもフライパン用の束子を構想されているタイミングだったと思います。
サンプル品は大きなサイズで立派なものでした。洗うことを考えるととてもよい道具ですが、私たちが想像していたものは、家庭用で使いやすく、キッチンでもおさまりの良いサイズ感のものでした。
"日々手軽に使っていただきたい"という思いを叶えるには、、、コンパクトで愛嬌のある道具なら、しまい込まずに側に置いておきたくなるはず。こんな発想から、実用性だけでなくデザインも重視したものを考えるようになりました。
思い浮かんだのは、ミニサイズで木柄×ドーナツ型束子の組合わせ。希望をお伝えして、イメージをカタチにする作業がはじまりました。
ここから先は流石の高田さん。洗いやすい角度をつけてくださったり、鉄ライパンを焦がした場合は力が必要だからと、
太い針金仕様にしてくださったり、、、あーやっぱり違うなぁと関心してしまいました。
また、「鬼毛」と言って、棕櫚の中にはかたい部位があるそうで、その鬼毛が使われており、よりしっかり洗浄することができます。棕櫚の毛並みも美しく職人技を実感でき、ぶら下げ用の棕櫚紐をキュッと結ぶ手仕事にも温もりを感じさせてくれます。
色々な話し合いを重ねながら、理想の束子が完成した時はとてもうれしかったです。
個人的にも愛用しておりますが、今ではなくてはならない道具のひとつになっています。
毎日頻繁に使うのでへチャっとしたドーナツ型ですが、それもまた愛嬌 (笑)