ステンレス多層鍋では定評のあるビタクラフトの鉄製フライパンであるスーパー鉄は、錆びにくい鉄製でお手入れや扱いが楽です。 比較的底面積が広めで、ハンドルはステンレス製で熱くなりにくい構造となっています。
今回は、同じく錆びにくい鉄製の極JAPANと比較してみます。 まず素材は同じ窒化鉄ですので、さびない鉄で、使用後のお手入れでは、基本的に油の塗布は不要です。 一般の鉄製フライパンでは必要となる使い初めの空焼きも不要です。 また、板厚も極JAPANと同じ1.6mmですので、比較的扱いやすいです。同サイズであれば、重さはほぼ同じです。仕様欄の重さを参考にして下さい。
左がスーパー鉄、右が極JAPANフライパンです。
極JAPANとの大きな違いは、底面の形状です。 スーパー鉄は、底面が広くなって縁が立っています。 たくさんの食材を並べる場合は重宝ですが、返しがしづらかったり、お皿に移しづらかったりします。 また、縁周辺のお手入れがしにくいかもしれません。 極JAPANをはじめとする一般的なフライパンは、縁に丸みをもたせることで、お手入れがしやすく、 側面にも熱が伝わりやすく、少量の炒め物、オムレツなども調理しやすいです。
左がスーパー鉄、右が極JAPANフライパンです。
そして、スーパー鉄は、ハンドルがステンレス製です。中は空洞構造のため熱くなりにくく、 丸みがあり握りやすく、ある程度は素手で扱える構造です。 また、耐久性の面では安心感があり、オーブンにも投入できる点があります。 かたや、極JAPANの木柄は、握った時に手に馴染み、少し温かさを感じることできます。 多少の劣化はありますが、取り換えはできます。
左がスーパー鉄、右が極JAPANフライパンです。
意外と盲点なのは、フライパンの裏側です。 何よりもお手入れしやすいことがポイントですが、どちらも一枚板でフラットな面となって 汚れがたまりやすいところはありません。 それでも、縁周りは、丸みを帯びている方がさっと洗いやすいでしょう。 加えて、ハンドルの接合周りに注目して下さい。 極JAPANの方が接合部分が小さいので、その点では、よりお手入れがしやすいです。
左がスーパー鉄、右が極JAPANフライパンです。
深みは、やや極JAPANの方が深くなっています。少しのことですが、意外と使い心地は変わるかもしれません。浅いと取り出しやすい。 深みがあると油をはじめ食材も飛び散りにくい。そして、専用蓋は、それぞれ個性があります。 極JAPANステンレスカバーは蒸気の対流する空間があり、蒸し物には適しています。また、つまみもハンドルと同じ木製にこだわりを感じます。 スーパー鉄は、ページ下段のものとなりますが、食材が見えるようになっていて場所をとらない構造です。
それぞれ取扱説明書を読むと、そのメーカーの姿勢がよく分かります。 極JAPANは、予熱時の油返しを記載していますが、スーパー鉄は、予熱時の油返しの記述がありません。 熱むらなく美味しく仕上げる点では、油返しをしていただくとより良いですが、 手早く仕上げたい場合は、差し油だけでも調理は可能です。 機能的な違いはないですので、ビタクラフトは、手軽に使うことを強調していて、 極JAPANは、丁寧に調理することをおすすめしていると思われます。
最近は、極JAPANとスーパー鉄と同じ素材、錆びない鉄、窒化鉄のものが様々なメーカーより 登場して参りましたが、より重要なのは扱い方です。 こちらのビタクラフトの商品も、比較的取扱説明書は詳しく記載がありますので、 よく読んでお使い頂くことをおすすめいたします。 特に、調理物をそのまま保存しないこと。茹でたり煮たりと表面の油を除去した場合は、油を塗布しておいて下さい。
ガラス窓があるステンレス製カバーをお役立て頂けます。