「包丁研ぎ」をはじめました。 やる気になった理由は、何か新しいことをはじめたいという思いと、次の3つのことが重なり、心が動きました。 一つめは、先日、新作の「グローバルイスト」の紹介と切れ味体験をするために来店された吉田金属工業の方達の商品への思い入れに感動した事。 二つめは、フライパン倶楽部のお客様で、心温まる交流のあるお客様のご感想が心に残った事。 三つめは、大好きな料理家の有元葉子さんの本を読んで、一文が目に止まった事。
新しい事をはじめるきっかけは、単純なことかもしれないし、いくつかの偶然が重なった時かもしれません。私はいくつかの出来事が重なってやっと行動できました。このコラムを読んでくださった方がいつか小さなきっかけになればと思い…ご興味のある方はぜひご覧ください。
先日ご紹介した「グローバルイスト」は、今まで世界基準だったグローバルが日本の料理向けに作った渾身の作。 ひと手間かけて調理に向き合いたい方向けで、 包丁を使い分けることで料理の仕上がりを一層高めるためのシリーズ。 包丁のお手入れは、専用シャープナーもあるけれど、 「砥石を使用したメンテナンスをしたい方向け」と位置づけているのが印象的でした。
実際の切れ味体験では、グリップの形、重さ、刃の厚み、長さ、実によく考えらた包丁であることが実感できました。(どれも感動の切れ味!) 営業の方達の丁寧な説明や考え方から、道具に対する思いが伝わり、その心持ちに感動しました。「イストを使ってみたいな。砥石が気軽に使えたらな。」と思いました。これがはじめの小さなきっかけです。
二つめは、朝礼で社長が紹介したお客様からのおたより。
『 フライパン倶楽部さんのお蔭で身に付いた事が3つあります。
時同じくして、テレビ番組で同い年のマツコ・デラックスさんが、この歳になると新しいことをやっていないとだめね、というような話をしていて、 「確かに!」と同感していた時でした。身近でできる新しい事を何かはじめたい。こんな気持ちになっていました。
そして、休日にふと読み返した有元葉子さんの本『「使い切る」。レシピ』をめくっていると、 「包丁は研ぐものです。」と大きく書かれたページに目が釘付けになりました。 「包丁研ぎをやっていないひとは、まず、やってみること」、この言葉に背中をポンと押されました。 「新しく始める事」と「包丁研ぎ」がどんぴしゃとパズルのようにはまった瞬間です。
腰が重すぎますが、やる気が出ればこちらのもの。 こんな出来事が重なり、「包丁研ぎ」がはじまりました。道具をそろえて、サクサクと物事が進んでいきました。さて、次回は実際に「包丁研ぎ」をしてみた感想と、研ぎ方の簡単なご説明です^^ 続く・・・ 「包丁研ぎをして思うこと」