料理道具専門店 フライパン倶楽部

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代表者のエッセイ

2017年2月10日

グローバル・イストに込められた想い

本日は、グローバル包丁でおなじみの 吉田金属工業さんをお迎えして、社内商品説明会を開催いたしました。 新発売されたグローバル・イストの使い心地を、販売する私たちが実際に体験させていただき、 グローバル・イストに込められた想いをメーカーの責任者から直々に伺いました。

グローバル・イストは、万能19cm・小型15cm・皮むき8cm・パン切り20cmの洋包丁に加えて、 日本人には是非使っていただきたい、小出刃12cm・柳刃24cmの和包丁の厳選6アイテムのチームシリーズです。

これまでのグローバルは、もともと海外向けの商品だったのですが、 今回「日本の家庭に必要な包丁は何か」を考えて開発された日本の家庭用包丁となります。 「刃付け・刃渡り・柄の形状・重量など単体設計の見直し」を徹底的に行い、なおかつ全6アイテムを 一つのチームと捉えています。 そのため、それぞれが役割を持ち、その役割が重複することなく相互補完する無駄のない 考え抜かれたラインナップです。

そのグローバル・イストのコンセプトは、「作る人から創る人へ」です。 「料理を家事の一環としてのみ考えるのではなく、あえて手間をかけ、手間を楽しみ、 たくさんの愛情を注ぎこむことが料理の悦びだと考えたい。そんな向上心と豊かな創造力で マイホームシェフを目指す人のために」開発したとのことでした。 そこには、今日のお料理が、創るのではななく、作るにとどまっているという問題意識が感じられます。 「作る」と「創る」とは何が違うのか。そこを自問してみると見えてくるものがありそうです。 お料理の本質は、手早く行うことでなく、美味しさです。

自分で創る美味しさは、手間暇をはじめ、さまざまな苦労がある一方で、心と体を健やかに育ててくれます。 また、人と人との絆を作り広げ強めてくれます。 そこに生まれる笑顔は、幸せにつながっています。 グロバールのブランドを掲げる吉田金属工業さんでは、「料理は豊かな暮らしの原点です」と表現されています。 そんなグローバルの考え方に共感する人こそ、グローバル・イスト(主義者・愛好家)であり、 「お料理上手は幸せ上手」を掲げる私たちフライパン倶楽部も その一人でありたいと願います。

今日のお料理への問題意識は、お料理道具を作り販売する現場にも通じています。 海外で安価に大量に製造される道具が台所に溢れているのが実状です。 売り買いをする市場では、いかに安く売るか、いかに安く買うかという価格が優先されています。 職人たちが想いを込めて作る、その想いを受け止めて丁寧に売る。 そこには見えない大きな価値が潜みます。 そんな道具は、きっとユーザーのお料理に対する姿勢も正してくれることでしょう。 その意味では、まずは、お料理道具を製造するメーカーと販売店が襟を正さなければなりません。

グローバル・イストのカタログにも、「作る人から創る人へ」の営業部長直筆のメーカーの想いがさりげなく印字されています。

グローバル・イストのパッケージには、今回ご来店いただいた営業部長の直筆で 「作る人から創る人へ」が印刷されていました。 このように作り手が直筆でパッケージ等をデザインされることは、当業界では画期的なことだと思います。 そして、今までのグローバルのパッケージは濃紺色でしたが、今回のものは、装飾をなくして白無垢。 そこには、ユーザー自らがそれを描いて欲しいとの願いを込めている。 創るとは、人にしてもらうのではなく、自ら進んで、自分の意思あるいは想いをもって行うことだとも言えそうです。 すなわち、それがお料理です。

今回の商品説明会を通じて、当店も、単に売る、あるいは商品を流すのではなく、 想いをもって売ることに取り組まなければならいと思いました。 「流す人から売る人へ」 その売るとは、意思であり、想いが伴っているのもの。 そんな商売ができれば、ユーザーに想いが届いて、ユーザーも自然と 「作る人から創る人へ」変われるのでしょう。その時、グローバル・イストが誕生します。 そんなグローバル・イスト、近日中にフライパン倶楽部でもご紹介させていただきます。お楽しみに。