前回コラム「包丁研ぎをはじめた理由」の続きです…。 「包丁研ぎ」をはじめてみた感想は、思ったよりできるんだという事。 なぜかとても難しく考えていた包丁研ぎですが、 「シャプトン包丁研ぎ器」のページや、背中を押してくれた有元葉子さんの本を参考に、研ぎ方の基本を踏まえて挑戦したところ、素人の私でもどうにかできるということが分かりました。
気づいたことは、
包丁が切れると料理が楽しくなる事。包丁研ぎをはじめたある日、
料理をする気が起きない日がありました。
仕方なく包丁を持って料理をはじめたところ、
鶏肉がスイスイ切れる。皮のところでひっかかりがない。
ストレスゼロ!切れ味の良い
包丁のおかげで料理のやる気が出て、スイスイ料理が進みました。そして、切れ口がきれいだとおさしみやサラダや果物が美味しい!味付けだけでなく、切れ味の大切さを知りました。見ためもきれいになるから食欲UP!
それからもう一つ。包丁をじっくり見るようになりました。
切れ味が落ちてくると、刃の厚みを気にしたり、刃先を見てみたり。今までこんなことはありませんでした。
切れ味が落ちると簡易研ぎ器でサッと研いで、普段は包丁に汚れがないかを確かめるくらいでした。
道具と寄り添う距離が縮んでいくのを感じたのも嬉しい変化です。
研ぎの作業自体も楽しく、考えながら研ぐのがこれまた楽しい。この年齢になると、惰性で物事を進めてしまうことが多く、「考え、立ち止まる」の思考回路がいい刺激になっています。
刃物なのでケガをしないように気を使いますが、逆に研ぎにとても集中するのでリフレッシュにもなります。
ということで、「包丁研ぎ」が気になっていた方のために、ここからは簡単に研ぎ方のご説明です。「包丁の研ぎ方」は 「シャプトン研石」のページをぜひ熟読いただきたいと思います。研ぎ方も様々ですので、色々と調べてみるのもいいですね。以下の簡単なポイントを頭に入れておいて、手順通りに行えば、はじめての方でも比較的スムーズに包丁研ぎができると思います。
シャプトンの砥石なら、はじめに砥石を浸水させる必要がないので、すぐに使えて手軽なのがうれいです。お客様のご感想も参考になりますよ。 それから、砥石の置き場所を出しやすいところに確保することをおすすめします。いつでもサッと取り出せるように。
最後に...いいこと尽くめの感想でしたが、続けられるかなと頭をよぎることも確かです。そこで、有元葉子さんが「うまく研げない時があっても諦めないで続けることです。」それから「慣れです。」と、このようなことを書かれていました。「諦めない」、「いつか慣れる」、この言葉を胸に、包丁研ぎに励んでいこうと思います。自分のペース(私の場合は2週間に1〜2回目安)でゆっくりと。
私もまだまだ全くの初心者。上手に研げる時もあれば、そうでない時ももちろんあります。でも、上手に研げて気持ちよく切れると、「やった!」という気持ちになるのが忘れられません。料理で一番大切な道具と言っても過言ではない「包丁」。大切な道具と向き合うためにも...包丁研ぎに励んでみてはいかがでしょうか。