調理道具の安全性を考える時に、科学的な考え方が有効であり、それによって判断することになります。
そのため、まずは、どのような考え方をしたらよいのか。こちらのページで整理していますのでご参考下さい。
その上で、フッ素樹脂の安全性で問題視されているのは、過度な高温状態(360度以上)に至った場合です。
その時、フッ素樹脂が分解して有害な生成物を生じる。
そのため、正しい使用が前提であれば、問題はありません。
内面にフッ素樹脂の元祖であるテフロンがコーティングされたITARUディープフライパン
そこで、国の食品安全委員会では、科学的知見に基づく概要書(ファクトシート)を作成しており、
フッ素樹脂に関しても
こちらのページで公開しています。
こちらの委員会の見解も参考にされてみて下さい。
その中で、ドイツ連邦リスク評価研究所が「焦げ付き防止コーティング調理器具に関するQ&A」の情報が分かりやすいです。
「フッ素樹脂を加熱しすぎる(360度以上)と有害な蒸気が発生すること。
過熱を避けるために調理器具を空で3分以上加熱しないこと。
また、剥がれ落ちたコーティングの薄片を飲み込んだとしても体に吸収されず体内をそのまま通過し、
ヒトの体にいかなる毒性反応も引き起こさないため有害な影響はないこと。」
また、フッ素樹脂フライパンをはじめ国内で流通する調理器具は、
食品衛生法で安全性が担保されている状況もあります。
フッ素樹脂の調理器具に関しては、その法令に基づいた
「食品、添加物等の規格基準」で「合成樹脂製の器具・容器包装」にて一般規定が設定されています。
その結果、カドムニウムと鉛に関する材質試験、重金属と過マンガン酸カリウムの消費量の溶出試験に適合することが求められています。
フッ素樹脂で問題視される過度な高温状態は、そもそもしてはならないこと。
300度以上の状態は、食材は黒焦げとなり、炭と成り果てます。
しかも、フライパンに大きなダメージを与えます。
それでは、そもそもフライパンの調理温度とは何度なのでしょうか。詳細はこちらのページを参考にして下さい。
まずは、そのフライパンに適した使い方、火加減および調理温度が大切です。