料理道具専門店 フライパン倶楽部

since 1970 FR CAMPANY
Instagram ご相談窓口
ホーム 会社案内 ご利用手引き 取扱ブランド カートを見る

料理道具専門店 フライパン倶楽部

MENU
0120-08-8271 10:00〜18:00 水・日・祝日定休 お問い合わせ 利用手引 取扱ブランド Instagram カートを見る
ご相談窓口 info@furaipan.com 10:00-18:30 水・日・祝日定休
ユーザーの声
→投稿する
朝のスタッフ会議
月間ベスト30
FRオリジナル商品
フライパン
炒め鍋・中華鍋
たまご焼き器
天ぷら鍋
お鍋・ケトル
圧力鍋・キッチン家電
包丁・まな板
木製品
ボウル・ザル・バット
調理小物
食器・ガラス
保存容器・弁当箱
ファブリック
お手入れ道具
入荷&欠品情報
セール品
おすすめギフト
オリジナル企画
個人情報取扱
特定商取引法表示
TAKATSU furaipan.com

美味しさの科学

2011年11月8日・2020年9月8日改訂

加熱講座17 本物の出汁

本物の出汁は、昆布や鰹節、あるいは煮干で煮出すことで生まれて来ます。 まずは、昆布です。昆布の目安量は、水1Lに対して昆布20〜40g(水の重量の2〜4%)。 昆布のうま味成分であるグルタミン酸は、常温で抽出できますが、 加熱することで手早く抽出できます。 しかし、その場合は、ぬめり、渋味、海草臭等も溶け出します。 そこで、基本は、常温の水に30分間浸します。 そして、時間がない時は、水が80度になったところで、昆布をいれて、沸騰直前に取り出します。

出汁とりを始める契機となるのが、出汁とり鍋です。

続いて、鰹節です。まず、削り節を沸騰したお湯に入れます。 火を止めて、削り節が沈んでから濾します。 削り節を入れた後に、火を止めるのは、香りを飛ばさないため。 火を止めた後に、しばらく放置しておくのは、鰹節のうま味成分であるイノシン酸などが溶け出すために若干時間がかかるため。 かたや、高温の湯に長時間入れておくと、渋みや苦みを示す成分も溶け出します。 そのため、3分程度の放置が好ましく、これは、削り節が沈みきる時間とほぼ同じです。

鰹節の量は、水1Lに対して40g(水の重量の4%)程度が相応しいとされています。 鰹節の量が少ないと味が薄く感じられ、多いと渋味が感じられる。 また、市販の削り節には、薄削り(厚さ0.03〜0.1mm程度)と厚削り(0.3〜1.5mm)があります。 薄削りの方が、熱湯に短時間浸けるだけで、うま味成分が速やかに溶け出します。 かたや、厚削りは、弱火で5分程度は泳がせます。 渋みや苦みなどを雑味として味わう上では好ましく、そばやうどんの汁などには相応しいです。

昆布にはグルタミン酸、鰹節にはイノシン酸がうま味成分として含まれますが、 これらが混じり合うと味の強さが飛躍的に増加すると言われています。これを味の相乗効果と呼びます。 以上のように、加熱を通じて、美味しさを抽出することができるのです。 しかし、加熱が過ぎてしまうと、渋みや苦みも出てきてしまうので、その加減が大切です。 そこにこそ、工業製品のように画一化された味ではなく、個性のあるわが家の味が生まれて参ります。