夏バテ防止になる栄養素は、ビタミンB1と言われます。 疲労回復を謳い文句にする市販の栄養ドリンクにもしばしば含まれています。 このビタミンB1には、疲労回復効果があります。 仕組みとしては、炭水化物等に含まれる糖質をエネルギーに換える補酵素として働きます。 この時、エネルギーに換えられないと、乳酸という疲労物質になり蓄積してしまいます。
また、糖質をエネルギーに換えることで、中枢神経や手足の末梢神経の働きが活性化されます。 すなわち、脳神経の働きを正常に保つ役割をしています。 その結果、ビタミンB1が不足して脳のエネルギーが不足すると、脳の働きが悪くなることでイライラしたり、 怒りっぽくなったりします。 また、脳からの指令で動く末梢神経の働きが悪くなり、足のしびれや運動能力の低下がおこります。
夏場には、このビタミンB1の消耗が激しくなります。それは、ビタミンB1は水溶性で汗とともに失われやすく、 さらにエネルギーの必要量が多くなるからです。その結果、ビタミンB1が不足しがちとなり、疲労がたまるとともに、夏バテにつながる構図があります。 そのため、単に炭水化物(糖分)だけを摂取するのではなく、意識的にビタミンB1の摂取を意識すると良いでしょう。
そこで、ビタミンB1が多く含まれている代表的な食材が、豚肉です。 今回は、トンカツをおすすめします。それは、水溶性であるビタミンB1は、 「茹でる・煮る」よりも、「炒める・揚げる」方が比較的よく保たれるとも言われるからです。 水を使わずに、高温になるものの短時間に熱を通せるゆえだと思われます。 作り方は簡単ですので、こちらの動画を参考にして下さい。
まずは、道具を揃えましょう。その時、専用の天ぷら鍋をおすすめいたします。 それに加えて、揚げた物を置いておくバット、オイルポットです。天ぷら鍋、バット、オイルポット。 この3つがあることで、ストレスなくトンカツを揚げることができます。 道具をきちんと揃えることで、手軽に揚げ物ができる。 夏場に揚げ物は避けたいところですが、道具たちが応援してくれます。
参考となるページ: ビタミンについて(医薬基盤・健康・栄養研究所)