極JAPANシリーズの木柄は、 白木のブナ材ですが、他にも茶色塗装されたもの、加えて 和(やわらぎ)シリーズと 誕生月シリーズがございます。 そして、今回、白木のブナ材に漆(うるし)を塗った極JAPANうるしシリーズが新発売されました。 長野県の木曽塗りで、本うるしを吸わせて、拭き取りを繰り返した木柄となります。
RIVER LIGHT KIWAMEのロゴが刻印されています。
そもそも漆とは何か。漆の木等から採取した樹液を主成分とする天然樹脂塗料であり、これを木製品に塗布することで 木の腐敗や劣化を防ぎ、末永くご愛用できるようになります。 主に漆器と呼ばれるもので、塗り物のお椀が代表であり、その起源は縄文時代にまでさかのぼります。
これを発明した先人たちは、物を長く大切に愛用したい気構えがあり、それが脈々と今日まで続いて来たのは、 物を長く大切に愛用してきた文化の継承を裏付けてくれます。 その意味では、漆は日本のモノづくりの原点のような存在であり、今改めて見直してみる必要があると思います。
そして、フッ素樹脂等の天然ではない合成樹脂(プラスチック等)は便利ではありますが、海洋汚染を招くなど、 その適切な廃棄までのことが想定されていませんでした。その点で、漆は天然由来のものであり、 人にも環境にも優しく持続可能な社会にも貢献します。
また、鉄製フライパンと同様に、使うほどに艶が出て深みが増します。 独特の質感が手に馴染み、自分好みに育っていきます。 そんな愛着ある道具を育ててほしいとのメーカーのリバーライトの希望でもあり、この商品が新発売されました。 木柄の普段のお手入れは、乾拭きのみで結構です。
フッ素樹脂を塗布するフライパンが登場してから、フライパンも使い捨てが大きな流れとなっていますが、 今一度、物を大切にする心を、この漆を使った鉄製フライパンをきっかけに育んで参りたいです。 お料理が美味しくなるばかりか、私たちの生き方にも及ぶものかもしれません。
なお、漆の英語は「japan」です。また、「japan」は、漆を塗るという動詞を表す言葉でもある。 漆には、日本の本質が潜んでいるのかもしれません。 「日本人とは何か」それを極める、追求することで、日本人が本来の日本人になれる、自分が自分になれる要素もありそうです。
※「極japanうるし」の正式ページができました。お買い物はこちらから