kaicoドリップケトルでご紹介したフォームレディが展開する新しいシリーズがambaiです。 そのコンセプトは、「日本でのモノ作りにこだわります。 そして作り手とデザイナーが関わり地域の特色や技を生かし、道具の性能・素材・形状などの バランスを整え、使い手にとっていい塩梅(ambai)となる道具を目指しています。」 今回のambai雪平のデザイナーは、kaicoシリーズと同じ小泉誠さんで、 産地は新潟県燕市となります。 燕市と言えば、工房アイザワ、 宮ア製作所、 日本洋食器(柳宗理)などステンレス加工の技をもつ街です。 メードインジャパン燕市の技が生かされています。 加えて、日本製ですから、必然と日本で作る料理のことが想定されていますので、日本人には使いやすくなるのだと思います。 日本人にとってのお料理道具こそ、日本製が相応しいのかもしれません。 そこで、ambai雪平の特徴をご紹介いたします。
まず、熱伝導性に優れたアルミを挟んだステンレス全面三層構造により、電磁調理器(IH)にも対応いたしています。 しかも、1.5oの厚さですので、比較的軽くて扱いやすくなります。 茹でたり沸かしたりが主用途である雪平使いであれば、この厚さが相応しいと思います。 その点でも、バランスを整えて、よい塩梅となっています。 また、注目いただきたいのがハンドルの付け根のところです。 ここがフラットになっていますので、小さいサイズを入れ子にして収納する場合に、きっちりと収まるようになっています。 次に、木製のハンドルは、日本製の道具を感じさせてくれます。 水に強いチーク材が採用されて、握った時の感触が良いです。 そして、両方に付いている注ぎ口は、わずかに手前につけていることで注ぎやすい工夫が施されています。 加えて、本体内面に目盛がついているのも、便利だと思います。
ハンドルの付け根の構造により、4サイズを入れ子にして収納できます。
ハンドルは木製で、取り換えは可能で末永く使用できます。
内面はミラー仕上げで鏡のようになっていますが、外側は艶消し仕上げで手垢など目立ちにくく
高級感漂う美しい磨きが生きています。
注ぎ口が、ハンドル方向に対して90度ではなく、若干ハンドル側に寄ったところについています。
そのため、動きを少なくして注ぐことができます。電磁調理器(IH)に対応していますが、14cmのみはIH不可になっております。
お料理にとって美味しさのポイントは、塩梅であり、特に火加減とも言えるでしょう。 それは、人生にとっても同じで、孔子は中庸と表現しています。 バランス感覚とも言えますが、日本人の特性と言えるのかもしれません。 日本人は、それを料理を通じて体得してきたとも言えるでしょう。 もともとこの言葉は、塩酢と梅を合わせた調味料に由来があるようです。 お料理には生きる本質が含まれます。モノ作りも同じであり、お料理道具も然りなのでしょう。 素晴らしいネーミングだと個人的に思います。 そんな本質を教えてくれる、このambaiシリーズの展開が楽しみです。 美味しい生活、美しき人生、日本のお鍋 ambai雪平はいかがでしょうか。