料理道具専門店 フライパン倶楽部

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道具選びの眼

2011年11月26日

リバーライト VS 山田工業所

日本が誇る鉄フライパンメーカーと言えば、家庭用のリバーライト社の極JAPAN業務用の山田工業所と言えるかもしれません。 この両社のフライパンは、職人魂あふれる誇り高きメードインジャパン。 同じ鉄を用いながら、2社の製品は商品の表情や手入れ方法の表示等にメーカーの考え方の違いが感じられます。 いずれにしても、鉄フライパンを快適に使用していただくためには、 注意すべきポイントがございますが、それを交えながら両メーカーの製品を比較してみます。

まず、家庭用のリバーライト社製品には、ご使用前の空焼き、上手な使用方法やコツ、お手入れの仕方に至るまで、 事細かな説明書が添付されており、安心感が感じとれます。 消耗部品の供給体制や、ご使用方法のアドバイスなどアフターサービスも充実しており、 傷みやすい木柄の交換もユーザーが自分で手軽にできるように、末永く御愛用いただける工夫がされています。 そのため、鉄フライパン初心者の方には、当店ではリバーライトをおすすめしています。

一方の山田工業所中華鍋は、もともと業務用向けの道具であるためでしょうか、詳しい説明書は付属されていません。 メーカーでは板厚1.6mm、2.3mmの製品も製造していますが、 当店はもっとも軽量な1.2mm厚を定番として取り扱っています。 また、安定感のある平底タイプをセレクトしています。 ある程度鉄フライパンの扱いに慣れた方におすすめの製品です。 また、鍋を打って仕上げた独特の表情と存在感に魅力を感じる方も多いかもしれません。 道具としての風格のようなものが感じられます。

実際の使い心地の面で比較します。 同サイズで比較した場合、山田工業所は、1.2mm厚の鍋はサイズで想像するより軽く、 片手で振るなど「あおりやすい」という面があります。 また、鉄を打出しているので、薄くても強度が強くなっています。 一方リバーライトは、ほとんどの鍋に1.6mm厚を採用していますので、IHにも対応いたしています。 基本的な強度が強く、熱をたっぷりと蓄えて適温を維持しやすいというメリットがあります。 扱いやすさと調理の仕上がり面でのバランスがとれているとも思います。

極シリーズは、初心者にも熟練者にもおすすめできます。

山田工業所のものは、調理後に汚れをとってから、サビ止めの食用油を塗布する必要があります。 かたや、リバーライト極JAPANは、錆びにくいので防錆油を塗る必要が一切ありません。 洗ったあとは拭き取るだけでお手入れが完結します。 鉄に不慣れな方にとって安心であると同時に、鉄を使いこなしてきた人にとっても、一層楽に使えるとも言えます。 日本の鉄フラパンメーカーの両雄、リバーライトと山田工業所。 それぞれの状況や用途を考慮していただき、ご自分に相応しいフライパンを選ばれて下さい。

山田工業所中華鍋1.2mm厚の特徴
●軽量で扱いやすい ●軽いのにたいへん強い ●火の通りが早い ●ひとつづつ、すべて表情のちがう手作り品 ●当店取扱品は、底面を平底にしてあり安定性がよい ●当店取扱品は、空焼き済で使いおろしが簡単 

リバーライト極JAPANシリーズの特徴
●ご使用前の空焼き作業の手間いらず ●錆びにくいのでお手入れが大変に楽  ●表面硬度が通常の鉄の5倍、ステンレスよりも2倍の硬さでキズがつきにくく、耐久性がある ●IH(電磁調理器)でも熱変形しにくく空焼きせずにすぐ使える ●詳しい説明書が付属されている