エシカル消費とは、地域の活性化や雇用などを含む、人・社会・地域・環境に配慮した消費行動のことです。 その点で、小売店ができることは多いと思います。あるいは、小売店こそエシカル消費を牽引する立ち位置にあるようにも思われます。 今回はエシカル消費への貢献を「人・社会への配慮」「地域への配慮」「環境への配慮」の3つの視点で ご説明して参ります。
まず、「人・社会への配慮」ですが、当社で扱う商品は、ほぼ海外のものはないため、 国内生産者のことを配慮頂くことを訴えて参ります。 それは、これらのメーカーがモノを作り続けることができることが、エシカル消費につながると考えるからです。 只今、日本国内でモノを作ることは厳しい状況にあります。 その現状を伝えるのも小売店の務めのように思います。
例えば、当店の取引先の多い新潟県燕市は、家内工業の分業によって物作りが進められています。 ところが、後継者が現れず廃業してしまう事態が生じています。 そんな中で、どのような人がどのような想いを持って作っているのか。 そして、その人たちが作り続けていくことを支援して参りたい。 こちらのブランドを語るを通じて、国内メーカーさんの物語をご紹介しています。
そして、「地域への配慮」では、地元の商店で買い物をして、地元の商店を支えていくこと。 商店の立場からすると、支えて頂くためにも、地域に必要とされるお店に成長していくことが問われます。 そして、地域の皆さんと力を合わせていくこと。 こちらのページでは地元の農家や食品メーカーと提携したお料理をご提案していますが 今後もこのようなコラボ活動に取り組んで参ります。
最後に、「環境への配慮」では、「地球温暖化のために小売店ができること」をご参考下さい。 使い捨てではなく長く使えるモノとして、鉄製フライパン。 また、森林保全のため木製品を推奨して参ります。 昨日原子力発電所の処理水が海水に放出されました。 このような台所で使うエネルギーや食品とつながる社会問題を消費者の皆さんと深く考えて参りたいです。
これらエシカル消費を通じて、人間は成熟していくのだと思います。 その点では、さまざまな問題があることで、人間は主体的に考えて行動していくことができる。 小売りの現場も問題は山積していますが、地道な努力を積み重ねていくのみです。 まさに、それは小売業の本質でもあります。 そして、消費者と寄り添い、消費者の皆さんの声を愚直に聞き続けて参ります。
参考ページ
エシカル消費とは(消費者庁)