送料改定をお願いして、フライパン倶楽部も変わっていくタイミングを迎えています。 そこで、最近目に留まったのが、ポッドキャストの音声配信です。インターネット版のラジオとも表現できるでしょうか。 自店が放送局になり、手軽に音声を配信できます。当店と同業では「北欧、暮らしの道具店」さんが早くから手掛けています。 そして、この世界で、只今人気を集めている教養系の番組に 「a scope 〜リベラルアーツで世界を視る目が変わる〜」があります。
当店のDJスタイルにも通じるのですが、テーマは一般教養とも呼ばれるリベラルアーツです。 30代の若者である深井龍之介さんがホストを務める番組ですが、大きな可能性を感じました。 深井さんは歴史を面白く学ぶラジオも手掛けていますが、「a scope」の第1回「深井龍之介と考えるリベラルアーツの力」おすすめです。 今日の世界では、自分で自分の人生を選べることが問われている。この部分は大変共感できます。 その時に必要なのがリベラルアーツである。
リベラルアーツとは、人類学や物理学はじめさまざま学問のことでもあるのですが、 大学の1年2年時に学ぶものとして馴染があります。 それぞれの学問から、同じ物事を見る、すなわち、その多様な視点により物事の本質あるいはファクトが見えてくる。 あくまで、「theではなくa」スコープであるのは、それは一つの見え方、視点に過ぎないと。 それを絶対とせずに、相対的に物事を視ることをすすめています。当店としては、リベラルアーツの立ち位置にお料理が来る。
この番組を視聴することで、教養とは何かが腑に落ちました。 当店の「お料理と教養」という書評のページがあるのですが、目指しているものと通じます。 いつか、深井さんとも料理と教養について対談してみたいですね。 かたや、自分もこのようなスタイルで情報発信できるかもしれない。 まさに、DJ(独立自尊)スタイルのDJ(ディスクジョッキー)スタイル。そこで、早速地元の商売人仲間であるシライミュージックさんで、 ポッドキャスト用の機器を購入して参りました。
そして、お料理作り、あるいはキッチンでの作業は、ポッドキャストと相性が良さそうに感じます。 音楽を聞いて楽しみながらお料理をするのも良いのですが、かたやお料理をしながら考えることも、もっとあってよいのでは。 そんなライフスタイルを提案してくれる要素もありそうです。 基本的に料理とは、それに専念するよりも、片手間で何かの作業と並行するようにうまくできているのかもしれません。 そんな料理をしながら教養を高めることを目指したいです。
個人的にも、五十路を越えてくると、目から入る情報は疲れやすく、また見づらくなっています。 その点でも、耳から入る情報を求める傾向にあります。 YouTubeが一世を風靡しましたが、時代はポッドキャストに移りつつあるのかもしれません。 そうなると、言葉使いや言葉選びも精緻となり、情報の質は上がるかもしれません。 そんなことを期待したいです。それよりも、まずは当店での新しい試みに、皆さんのご支援を頂きつつ、成果をあげて参りたいです。