亀の子束子の西尾商店の営業の方がご来店下さいました。 今回改めてご紹介いただいたのは、当社実店舗でも扱う棕櫚(しゅろ)束子極メ壱番でした。 一般的な亀の子束子、シマシマ・ 一号型・ 白いたわし等は、 椰子の実から採取した繊維であるパーム素材です。 パームは太くて硬くて、丈夫な繊維ですので、鉄フライパンをはじめ、魚焼き網、バーベキューグリル、ザル、 お風呂や玄関周りのタイルや溝の掃除に相応しいです。ゴシゴシと磨いて落とすイメージです。
かたや、下写真の棕櫚束子は、棕櫚の幹を包む棕櫚皮と呼ばれる部分から採取した繊維で、柔らかくしなやかになります。 腰が強いとも言えます。パームが擦り取るに対して、棕櫚は掻き出すイメージとなります。 メーカーでは、強度と柔軟性を合わせ持ち、腰で洗うと表現されていました。 特に木製品との相性がよく、木製まな板、おひつや飯台、中華セイロなどにおすすめできます。 料理人は「木のまな板の洗うには、目の詰んだ棕櫚束子」と太鼓判を押すのだそうです。 シャシャと払って落とすイメージです。
棕櫚束子極メno.1は、パームの束子より、やや黒い色合いとなります。
また、棕櫚は柔らかいために、対象物が傷つきにくく、フッ素樹脂のもの、ホーローやステンレス素材にもおすすめできます。 その点では、台所において、対象物を選ばず、万能的に使える束子とも言えます。 加えて、この壱番の大きさは、シマシマミニミニとほぼ同じで、手の中に納まります。 小回りがききますので、おひつや飯台の底面のふちなども洗いやすくなります。 もちろん、場所をとらず、シンクまわりに収納しておく点でも重宝です。ここはポイントかもしれません。 手触りともとても良く、握っているだけで後片付けへの意欲を高めてくれるかもしれません。
棕櫚束子極メno.1は、手の中に収まるサイズ感です。
鉄のフライパンにはパームの束子。お鍋や木製品には棕櫚の束子。これらを使い分けると良いでしょう。 何でも同じものでこなすのではなく、素材の特性を生かして使え分けることができれば、 結果として道具も長持ちして、道具を使いこなすことにつながって参ります。
木曽ひのきまな板おんたけさんとのコンビはお似合いです。
【お知らせ】 こちらの商品は定番商品になりました。 こちらのページからお買い物できます。 大きめの定番サイズ(no.2)、ねじりタイプ(no.6)もございます。