今年最後にご紹介したいのは、クリステルのホット・キルトです。 先日代官山のチェリーテラスさんを訪問した時に、 まず社長が直々に改めておすすめしてくれたお品でもあります。 そこには、想い入れの深さを感じることができました。 チェリーテラスの冊子キッチンニュースに、その想いが綴られていました。
「東日本大震災の後、いま私たちにできる役立つことはないかしら、と悩んでいた時に 作ったのがこのホット・キルト。エネルギーが節約でき、帰宅が遅いときでも、留守番をしれくれている 子どもたちやお年寄りに安心して暖かいものを食べてもらえるように、そのような発想でした。」 そんな開発のストーリーを伺い、生活に知恵を働かせていく、当たり前のことを教えていただきました。
ご家庭の主婦の皆さんからしたら当たり前のことかもしれませんが、仕事でも知恵を必要としますが、 同じく生活にも知恵を働かせていくべきでしょう。 ところが、生活の方は、便利な道具に依存してしまっているのか、 自分の頭を使うことが昔よりも少なくなっているようにも思います。
また、震災当時とは状況は違うものの、原発に依存しない状況下であれば、 ますますエネルギーの節約は叫ばれる時でもあります。 そのことに、今一度、他人事とせず当事者意識をもってみると、いろいろな知恵が働いてくるものです。 それが人間としても大切なことのように思います。
その良いお手本をチェリーテラスの社長が示してくれたようにも感じます。 そうなると、不思議なもので、美味しさというプレゼントもついてくるように思います。 お料理は、知恵の集大成とも言えるでしょうか。 そこで、改めて保温調理ということを考えていくと、その理屈をある程度抑えておくことが必要です。
その点では、以前販売していた博士鍋の理論が分かりやすいです。 その上で、どのような道具を使っていけば良いかが、見えて参ります。 その一つが、こちらのホット・キルトでもあります。 また、新年は、このホット・キルトを見ることで、「もっと知恵を働かせて!」と わが身を振り返る機会ともしたいものです。
大量生産・大量消費の時代はいつしか過ぎて、少子高齢化の時代は進行して行きます。 それは、ますます私たちの知恵が問われるのだと思います。 それは、かえって、人間が人間らしくなっていくことのようにも思われます。 その時に気をつけたいのは、考えるのは道具ではなく、人すなわち自分だと言うことです。
新しい年を前にして、ますます時代は、いろいろな意味で厳しくなっていくでしょう。 それでも、人が知恵を働かせることで、乗り越えて行ける。 それは、まず生活の場で知恵を働かせることに、手がかりがあるように思います。 美味しさだけではなく、仕事にも人生にもつながって行く。どうぞ、良いお年をお迎え下さいませ。