「どのフライパンが一番良いですか?」
相応しい回答としては、「それは、使う人によって違います。」
お料理には、人間の個性と同じように、それぞれに自分の味があります。
その結果、使う道具も人によって違って参ります。
いつしか、「この商品が一番良いです。」というナンバーワンの宣伝のもとに、
思考停止に陥ってしまっているように感じます。
その宣伝を鵜呑みにして、「自分にとって必要な商品は何なのか?」この問いを省いてしまうのです。
その点で、小売店の存在意義があります。
各メーカーは、ナンバーワンの誇りをもって製造しています。
しかし、それがユーザーにとってのナンバーワンの商品とは限りません。
そこで、小売店は、その人に相応しいものを見つけるサポートができます。
このメーカーのものがあれば、あのメーカーのものもあります。
こちらとあらちでは、このような違いがあります。
その結果、相応しいものを選んでいただきます。
それが、商品を売ることであり、買うことなのだと思います。
ですから、小売店が、専門的な知識と経験に基づいて、おすすめするものが絶対的なものではありません。
あくまで、それを参考としていただき、最終的にご自分で決めるのがお買物です。
おすすめの品は鵜呑みにせず、なぜ、それがおすすめなのかを理解していただきます。
そして、自分に相応しいかを考えていただきます。
当社スタッフ会議の「マイフライパンの選び方」は、
そんな視点で書かれています。
当社は、お買物の決断をサポートする立ち位置です。
「自分にとって必要な商品は何なのか?」
その問いを通じて、確かなお買物は実現します。
その結果、無駄がなくなり、生活も豊かになるでしょう。
そればかりか、商品に対する愛着は生まれ、商品を大切にする心も育まれます。
しかも、どのようなお買物をしているかは、どのような生き方をしているかにつながります。
人生の課題は、お買物と同じように表現できます。
「自分にとって必要なものは何なのか?」その問いの向こうに確かな人生があります。