2013年春夏に向けて当社筋メーカーの展示会が開催されました。 会場には、お鍋やフライパンの新製品がずらりと並んでいました。 しかし、今の時代は、もはや大量に売る時代ではありません。 商品を新しく生むことよりも、今ある商品を育てることに集中すべきでしょう。 まだまだ一般には認知されていない隠れた名品がありますので、 メーカーも既存の商品にもっと自信と誇りを持つことが必要だとも言えます。 加えて、家庭用品は、新製品と言うよりもロングセラー商品に使いやすいものが多い。 長く売れるとは、使いやすさの証とも言えます。 新製品は目新しさはありますが、使いやすさは未知数です。 その点では新製品よりも、長年販売されている定番商品にこそ価値があるのです。 エネルギーや資源に問題を抱えている今日は、 新しい商品の開発よりも、今ある商品を深めることに投資するのが相応しいでしょう。 その点で、私たちの業界も、時代を直視して、発想を転換して行くべきです。
仕切り・中子をオブジェ浅型両手鍋にセットしました。
そんな問題意識を感じながら、改めて見直したお鍋が 宮崎製作所のオブジェシリーズです。 カタログには、「1982年の誕生から今もなお多くの人々に愛され続けているシリーズ」とあります。 30年の長きに渡り、使いやすさを追求して、ユーザーの声を商品に反映させてきた。 その結果、100を越えるアイテムが生まれました。 そのアイテム数は、日本で発売されているお鍋ではナンバーワンかもしれません。 具体的には、こちらのメーカーのページもご覧下さい。 メーカーではカタログを提供していますが、そのカタログは36ページにもおよび、 「こんなにいろんなお鍋があるのかあ!」と驚きとともに大変勉強にもなります。 お料理とは、各々の家庭や作り手の個性と味が表出するものであり、使うべきお鍋も本来は多種多様です。 キッチン環境、家族構成、作る料理は、それぞれ違うのです。 その結果、相応しいお鍋を選んでいただくために、この100アイテムに至ってしまったのかもしれません。 今日も変わらず100アイテムを作り続ける、このメーカーの努力には頭が下がります。 ところが、この時代は、便利さのもとに人も味も画一化されて、個性も味もない。 その結果が、お鍋にも表れているようです。
仕切りは上写真のように3つの部材からなっています。
味噌タレなどを入れる使い方の場合は、上写真の中子を仕切りの中央部に入れ込みます。 中子は別売りです。
そこで、今回は、前回ご紹介した中尾アルミおでん鍋に加えて、 オブジェシリーズの中で、おでんや湯豆腐に相応しいお鍋を紹介いたします。 それが、オブジェの浅型両手鍋28cmと25cmです。 おでんを美味しく食べる上では、たっぷり入る28cmをおすすめしたいところですが 2〜3人分でしたら25cmの方でも良いでしょう。 4人分以上でしたら、大きくはなりますが、28cmの方をおすすめします。 そして、こちらは、別売りとはなりますが、仕切りと中子があります。 このようにきめ細かくオプション品が充実しているのも、オブジェの特徴です。 こちらの仕切りは、3つの部材からなり、中央部を含めて5つに区分けすることができます。 なお、中子があれば、味噌だれ等を入れてご利用いただけます。 サイズに問題がなければ、もちろん他のお鍋でもご利用いただけます。 その節は、仕様欄のサイズを参照下さい。 日本のキッチンは収納場所がないという発想が、本来の味を失わせているかもしれません。 場所と言うよりも工夫の余地はないのか。100アイテムとまでは行かなくても、 お鍋のバリエーションが広がれば、美味しさも広がることでしょう。 やはり、それぞれの用途に適したお鍋を使うと、味わいは違って参ります。