電子レンジは手早く加熱できますが、美味しさは二の次のように感じます。
そこで、時間は少々かかるものの、蒸し器を使って加熱すると美味しくなります。
それは、電子レンジのように急激に加熱するのではなく、食材の周囲全体をじっくりと、
むらなく加熱できるからです。
その結果、食材内部にむらなく熱が伝わり、ふっくらと仕上がり、食材そのものの味が生きている。
また、作り手の愛情が伝わりやすいとも感じます。
そこで、どのような蒸し器を選んだらよいのか。
例えば、こちらのようなスチームプレートを
お鍋に入れる方法があります。
プレートの高さは3cmほどですので、水をたっぷり入れることができません。
しかも、プレートの位置が低すぎるために、食材が水っぽくなりがちで、蒸気も対流しにくい状況があります。
やはり、しっかりと水が入る空間と、蒸気が対流する空間が確保される方が相応しいでしょう。
14cm〜20cmサイズには、蒸し器に取っ手がありませんが、22cm以上から取っ手が付いて参ります。
その点で、オブジェ蒸し器のような
中かごをお鍋に重ねるタイプがおすすめです。
日常使いのお鍋の上に重ねるだけで、本来の蒸し調理ができます。
上写真のように、オブジェ両手鍋に、
オプションとしてのオブジェ蒸し器を重ねます。
しかも、14cmから28cmまでのすべてのサイズに蒸し器があります。
なお、両手鍋ではなくオブジェ浅型両手鍋でも良いです。
また、オブジェは板厚1mmと薄めですから、沸き立つのが早い。
かたや、厚手のタイプですと時間がかかります。
加えて、浅型鍋でよく調理される煮魚などは、さっと火を通す調理ですので、
この程度の板厚が相応しいとも言えます。
そして、上写真のオブジェの蓋に注目下さい。蓋の側面に二つの蒸気穴があります。
この穴があるために、鍋内での蒸気の対流が良くなります。
このようにオブジェであれば、蒸し器を重ねるだけで、手軽に蒸し物ができます。
家庭料理の復活は、蒸し調理の復活にかかっているようにも思えます。
蒸し調理を通じて、身近な食材が、手軽に美味しくいただける。
そこに、加熱への洞察が深められて、お料理上手への扉を開くきっかけとなる。
まずは、電子レンジではなく、身近な食材を蒸してみて下さい。