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美味しさの科学

2011年8月30日

メラミン食器の安全性

メラミン樹脂は、陶器に近い適度な重量感と質感があり、独特の雰囲気を漂わせます。 国際化工さんの メリーナシリーズは、 数多くの百貨店や専門店では定番として扱われてきたロングセラー商品です。 その中でも、ピッチャーは人気があります。 重すぎず軽すぎず、安定感がありつつ扱いやすい。 まさに、道具としてのバランスがとれています。 そして、ガラス製のものと比べると、破損する心配がなく、耐熱温度も120度。 子供さんも安心して注げます。今回は、このメラミンを取り上げます。 同素材のメラミン食器は、大変利便性が高いとされています。 そのため、学校給食、病院給食、社員食堂など大量の配膳を必要とするところでは 今日まで大いに役立っています。 それでも、食器に関しては、個人的には、陶器やガラスの方が好みではありますが。

このメラミン食器は、その安全性が議論された時期がありました。 さらに、ごく最近では、メラミンを粉ミルクに混入した事件が中国で起きました。 このような状況下では、メラミン=危険という風評を生み出しやすいものです。 そこで、メラミン食器の安全性について整理してみます。 まず、メラミン食器のような樹脂食器に関しては、食品衛生法に基づいて 規格基準(厚生省告示第370号)が定められています。 メラミン食器は、メラミン樹脂の原料であるホルムアルデヒドに基準が定められています。 この基準は、アセチルアセトン法という測定方法に基づいて、溶出量が4μg/ml以下と解釈できます。 μg(マイクログラム)という単位は、100万分の1グラムを表します。 例えば、1μg/mlとは、1,000,000ml(200mlの牛乳瓶5,000本分)に1gの物質を混ぜたときの比率を示しています。 さらに、業界(日本プラスチック日用品工業組合)では、安全側に立ったより厳しい自主基準も設定しています。 その基準は、2μg/ml以下。これらの基準に適合しているのです。

また、中国の事件は、工業用原料のメラミンを食品の粉ミルクに混入した前代未聞の事件でした。 そのメラミンの量が、毎日食べても健康に影響がないとされる耐容一日摂取量(TDI)を大幅に超えていたとされます。 その結果、粉ミルクを飲んだ乳幼児の多数に、腎臓結石の障害が引き起こされます。 どうして、メラミンを混入したのか。 それは、粉ミルクの品質を良く見せかけるためだったと言われています。 食品のたんぱく質含有量は窒素の測定値を基に計算されます。 メラミンには窒素が多く含まれるので、メラミンを混入して、たんぱく質含有量を多く見せかけようとした。 もちろん、メラミンでも、ある量を越えれば、体に害を与えてしまうことになります。 なお、メラミン食器は、もはやメラミンではなく、メラミン樹脂であるため、このメラミンが溶出することは、 ほとんどないとも言われています。メラミンとメラミン樹脂とは違うのです。

メラミンに関わらず、ガラスでも陶器でも、どんな物質も毒性をもっています。 要は、その摂取量が問題となります。 そのため、どの程度の摂取量なら健康にリスクが少ないかを見極めます。 リスクとは確率であり、その確率をいかに少なくするかを志向しています。 あくまでも、ゼロリスクはありません。絶対の安全はありません。 リスク評価あるいは基準値というものが存在すること自体で、すでにリスクは少なからずあることは前提なのです。 そのため、食の安全を考える場合には、このようなリスク評価のもとでの安全が大前提です。 国の食品安全を担う食品安全委員会のスタンスも然りです。メラミン食器も、そのもとでの安全が確保されています。 さらに、メラミン食器の安全性に関しては、 ヤマト化工さんのページが分かりやすいです。 風評を生み出さないためにも、販売店も消費者も主体的に調べて行く必要があります。