電子レンジとオーブンの二つの機能をもつオーブンレンジには、グリル機能が付いているものがあります。
グリルは、電気で高温にした熱源のヒーターから、放射で食材に熱を伝えます。
オーブンよりも、熱源が食材に近いために、食材表面に焦げ目がつけやすくなります。
グリルに対してオーブンは、庫内の温度を一定に保ち、表面だけではなく食材の全面を加熱できます。
なお、ガスコンロに内蔵されているグリルは、また別の構造となります。
水に浸した素焼きのスチーマーをオーブントースターに入れると食パン内部の水分が多少保たれます。
電気のグリル機能のみに特化して、単機能で独立させたものがオーブントースターです。
熱源が上下にあり、オーブンレンジよりも庫内が狭くなります。
もともとトースターの用途で開発されたもののようですが、さまざまな用途に使えます。
表面に狐色の色合いと、美味しい香りを作るものであり、その点ではフライパンの焼き物と同じ用途です。
熱源に近いところは焦げ目が付きやすいので、置き場所に配慮します。
しかも、構造はシンプルで、持ち運びもできる軽さです。
オーブンと言えば、ケーキなどのお菓子作り、お肉まるごとのロースト系など洋風の印象です。
それに対して、オーブントースターが得意とするのは、焼きおにぎり、焼き餅などの和風のものから、
トーストはもちろん、ピザやグラタンもできますから、和洋折衷と言えます。
また、オーブンには予熱が必要ですが、オーブントースターは予熱不要で、すぐに温まります。
早くて、しかも美味しくという点では、電子レンジにも勝るかもしれません。
各種パンやフライ等の温め直しにも有効です。
ただ、電子レンジとは違い、厚みのあるものに関しては、内部まで温めるまでには時間がかかります。
そして、魚や肉などは、熱源に脂が落ちないように、受け皿やフライパン用ホイルなどを使うと良いです。
なお、臭いが残りやすく、庫内のお手入れには、やや難があるかもしれません。
しかし、上下から加熱できて温度むらが少ない。
また、タイマーが付いて時間の制御がしやすいため、料理初心者には重宝です。