鉄フライパンでは、調理前に油返しをお願いいたしています。
このひと手間で、フライパン全体の温度を均一にすることができますので、美味しく調理ができます。
特に、電磁調理器使いでは、底面の一部に熱が集中しやすく、
フライパン側面には熱が上がりにくいため、この油返しが有効です。
このひと手間を是非とも見直してみて下さい。
あわせて、この油返しが手軽にできる
ステンレス製寸胴型ミルクポットをご紹介いたします。
鉄フライパンの小さな名脇役のような存在です。
まず、フライパンを中火で予熱します。
予熱の後半に、100〜200tの油を入れて、しばらくそのまま温めます。
そして、油を鍋肌全体にまんべんなく馴染ませながら、油を一旦オイルポットに戻していただきます。
そのなじんだ油が波打ってきたら、適温の180度ですので、弱火にして調理をはじめて下さい。
これ以降は、鉄フライパンでしたら、ほぼ弱火で十分調理ができます。
なお、油から煙が出てくると、200度を越えてしまい、油の酸化が進んでしまいます。
さて、油を戻す時のオイルポットなのですが、小さいものであれば、コンロ脇に常備できて、油返しが手軽にできます。
以前もお客様から、「キッチンが狭く、オイルポットを出し入れするのが面倒なもので、
何か良いものがないでしょうか。」とご相談をいただき、
今日まで、いくつかの商品をご紹介してきました。
今回それに加えて、こちらのステンレス寸胴型ミルクポットをおすすめします。
もともとはミルク入れですが、これが油返しに大変重宝です。
このミルクポットは、場所をとりません。
300ccまで入るので油返しには十分です。
ただ、高温になりますので、油を入れる場合は100t程度におさえて下さい。
口径約7cmで注ぎ入れるには、ほど良い広さです。
それでも、こぼさないようにご注意下さい。
蓋もあり、しかも本体に付いているので、蓋をしたまま注げます。
蓋をどこかに置く必要がありません。
ステンレス製のシンプルな作りで、お手入れも楽です。
この道具一つで、油返しが習慣化するでしょう。