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代表者のエッセイ

2010年12月3日

Siセンサーコンロ批判

最近のガスコンロの中央部には、突起のようなものが付いています。 これは、温度センサーで、お鍋の温度を感知するものです。 通常は、鍋底が250度になると、自動的に弱火になったり消火します。 もともとは、天ぷら油火災を防止するために開発されたもので、Siセンサーなる名前が付いてます。 このSは、安心機能(Safety)と便利機能(Support)の頭文字をとり、 iは、intelligent賢いという意味が込められているのだそうです。 Siセンサーコンロとは、安全便利な賢いコンロとなります。 しかし、お料理の賢さというのは、使い手の人間に要求されるものだと思うのです。 これは、他のいわゆる賢い調理機器にも通じますが、ますますお料理を形骸化させているように感じます。 すなわち、料理人が考えなくなる。 人間は、五感と思考を授かっているのですから、それを使わなければ、進化ではなくますます退化して行くでしょう。 お料理とは本来、五感と思考を駆使する大仕事なのです。 使うべきものを使わなければ、かえって、お料理はつまらないもの、退屈なもの、ストレスもたまるでしょう。 そこには、お料理の喜びや楽しみはありません。


ホーロ網焼きは、Siセンサーコンロでは使用できません。

なぜ、安全で便利であるかは、 こちらの日本ガス協会のページを参照下さい。 そして、2009年10月からは、法令によってSiセンサーがすべての口に付いていなければ 家庭用では販売できなくなっています。 数年前に購入した当社のものは、3つある内の1つだけがSiセンサーコンロでした。 やはり、Siセンサーコンロは、思いもよらず弱火になることがあり、無意識の内に避けてしまうことがあります。 それが今日は選ぶ余地がありません。オールSiセンサーコンロなのです。 その結果、さまざまな支障が生じています。 鉄のフライパンの場合は、最初の空焼きができません。 幸いに、空焼き作業が不用な極シリーズが 発売されているのですが、空焼きはお手入れで実施する事もございます。 ひどい焦げ付きを生じた場合に、その部分を空焼きで炭化させて、 それを削って除去する作業があるのです。Siセンサーでは、それができません。 なお、対策としてはこちらのページを参考下さい。

さらに、深刻なのは、昔ながらの機器が使えません。その典型が、網焼きと魚焼き。 確かに、フライパンでお餅も魚も焼けますが、焼け具合が違うのです。 多分、日本人の多くは、フライパンよりも、網焼きや魚焼きで調理したお餅や魚を好むと思います。 魚などは、脂が生じて引火するなど、危険な面はあるかもしれませんが、 お餅等に関しては、その限りではありません。 そして、香りをひき立てる空炒り。胡麻や豆を炒ることも制約されてしまいます。 焼き目を付けることも然り。炒め物でも、場合によっては、すぐに弱火になってしまうことも生じるでしょう。 加熱講座でもご紹介しましたが、焼き物は、伝導熱ではなく、遠赤外線を代表とする放射熱によって美味しく調理ができるのです。 ガスコンロで、この放射熱を利用するためには、フライパンや機器を高温状態にする必要があるのです。 あくまで、少し離した状態で焼きますので、高温であっても食材には適温の180度で伝えることができます。 その時、Siセンサーは、遠赤外線の放射熱で焼くことを想定していないとも言えるでしょう。

天ぷら油火災は、コンロから離れてしまうことに原因があります。 通常の調理温度は200度前後です。それが、350度を超えると、油は発火します。 その前には、白い煙を出すので、コンロ前にいれば、まず火災には至りません。 揚げ物をする時は、火が付いている間は、コンロの前から離れない。 Siセンサーコンロを使うよりも、この当たり前を徹底させることがより重要でしょう。 さらに、便利なものが出てくれば、「火を付けたまま離れても大丈夫」と過信する人もでてくるのかもしれません。 同じく、電磁調理器(IH)は、炎が出ないから安全だと言われます。 しかし、見えるから判断できる。この点は子供たちへの安全教育でも然り。 自分で危険を察知して、自分で判断して避けることが要諦です。 センサーは、人間の中にあるべきもの。ガスコンロではなく、まず人間にこそintelligentは求められています。 それが、いわゆる便利なものによって、危険を察知することも、判断することもできないと、果ては応用が効きません。 応用の効かない、考えることのできない大人が増えれば、際限もなく危険は溢れます。

追記:今日Siセンサーが普及して、コンロが原因の火災は減って来ているとの報告がされています。 こちらのページを参照下さい。 さらに、高齢者が増えていく時代であれば、コンロからうっかり離れてしまうことも、ますます増えるのかもしれません。 ですから、Siセンサーを賢く使いこなして行くべきなのでしょう。 かたや、コンロメーカーによっては、センサー解除機能なるものを付けるようになって来たようです。 初期設定はセンサーが働くけれども、自己責任で解除できる。 もし、何かあれば、それはユーザーが責任をもつことになります。 メーカー側の責任もあれば、ユーザー側の責任もある。 この二つを峻別して、お互いの立場を尊重しつつ、互いが責任をもった行動をとれることが求められているのだと思います。 そこにこそユーザーである消費者の健全な自立があり、本来の安全が結実するのでしょう。