コンテックスの直林悟史さんがご来店下さいました。 愛媛県今治タオルのメーカーなのですが、いわゆる今治タオルとは一線を画して唯一無二のタオルを掲げて製造されています。 この言葉は、大の里関が横綱昇進時の口上に使った言葉として記憶に新しいです。 今治タオルではない、唯一無二の今治で製造されている個性的なタオルなのです。 本来のモノ作りの理想ともいえるでしょうか。言葉をかえて、「私たちにしかできないものづくり」と表現されていました。
コンテックスの直林さんとフラックスラインのタオルを手に店内で記念撮影しました。
私たちも小売店として「私たちにしかできないものうり」を目指したいものです。 この点では、タオルの素材である糸が唯一無二なのだと。それを日夜、追求されている。 メーカーとも共同開発をして、さらに、さまざまな糸の組み合わせを試みる。 その時に、だれがどのように使うかというユーザーの使い方が基準になり、時代が変わる今日、ユーザーの声に耳を潜めています。 加えて、工場には39台の多種多様の織機があり、この織機を使いこなすことで唯一無二が実現されます。
品質面でも吸水性の良さに定評があります。さらに、乾燥も良い、臭いも残らない。 ここにも唯一無二があるのですが、それはどこに起因するのか。 今回の訪問を通じて教えて頂いたのは、製造時の洗浄でした。 タオル等は製造時に糊などを使用するために最終的に洗浄する。 その時に使用する地元今治の天然水に特徴があり、独自の洗浄方法も加わって、綺麗に洗浄できるため吸水性が良くなる。 その洗浄へのこだわりこそ唯一無二なのだと思いました。
加えて、私が個人的に評価している点は、適正価格です。 備蓄米が流通するタイミングで、適正価格という言葉が出回っています。 コンテックスさんの特徴は、この適正価格を目指している点にあります。 それは、消費者だけではなく、小売店などの流通業者も、そして製造者の3者すべてに利益がある価格とも表現できます。 シンプルに言えば、安売りがされません。高すぎない。安すぎない。 適正価格の核心は、長く売れ続ける、長く作り続けることにつながるのです。
そして、最後はひとづくりでした。商品開発をする上での社内での円滑なコミュニケーションを今回話題にしていました。 若手とベテラン社員のギャップが生じる中で、いかに良い商品を生み出していくか。 そのギャップを放置せずに真摯に向き合っていました。 効率だけを求める時代となり、少し手間暇かけることでこそ本当のことが見えてくる。 あるいは互いに率直な議論ができるのだと。そこには、良い商品を作りたいとの強い想いを感じました。
タオルは毎日のもの。ですから、タオル良ければ、暮らし良し。 その時に、何を選ぶべきか。日々素材を追求して、吸水性が良い。誰もが喜ぶ価格で、熱い想いを持った人たちが 製造した唯一無二のタオルはいかがでしょうか。そんなタオルが暮らしを豊かにしてくれます。