今回は、中部コインの櫻田純一さんです。
その未来像は「リノベーションまちづくりでエリア価値を高める街」でした。
不動産を所有しているオーナーたちには、まちへの責任がある。
そこでは、自分の所有する敷地だけにとどまらず、近隣のエリア一体で価値を高めていくオーナーの公共精神が問われていました。
こちらより視聴できます。(YouTube)
今回のお話を伺っていて、祖父が活躍していた時代を想像いたしました。
1960年に近隣の商店主とともに、耐火建築の共同ビルを建て上げます。
当時このような共同ビルがあちらこちらに建設されて、商店街の賑わいの絶頂期を迎えていました。
そこには、エリア価値を高めるために、力を合わせていたことが分かります。
それが、いつしか個人主義に偏重してしまった。
先代の父が活躍する1990年以降から、物品販売をはじめとする商売が難しい時代となったことは確かですが、
人と人とのつながりが希薄になってしまったことが本質的なことだったように思います。
そして、私の代に至ると、商店街で育った私の同級生はじめ、同世代の仲間たちは今は何処。
それでも、今日は離れていても、街への恩義を伴った愛着はきっと残っているはずです。
街とは、自分の敷地だけではなく、周りと力を合わせてこそ輝く公的なものだと分かります。
だからこそ、そこに不動産を持つ者には責任が伴う。
幸い、私どものエリアは、近隣の皆さんと力を合わせて、店舗兼高層マンションを建て上げました。
そこにとどまらず、私も不動産オーナーのひとりとして、さらにエリア価値を高めるために、仲間たちと力を合わせて参りたいです。