今回は、TEMTASOBI GINGER 中川清史さんです。
その未来像は「損をする人を出さない街」でした。
そこには、ひとりの他者への思いやりにはじまり、自立した事業、広くは街作りに至る社会(ソサエティ)を感じました。
その思いやりのはじまり、はじめのひとりが子供かもしれません。
こちらより視聴できます。(YouTube)
TEMTASOBI(テンタソビ)という社名がとても印象的でした。
その名前の由来は、中川さんの息子「槙(テン)と遊ぶ」を掛け合わせた造語。
「息子も含めた様々な方々と遊び、その遊びを通じて、それぞれの生活がより良くなれば」との想いが込められている。
製造販売されているジンジャーシロップに相応しいネーミングだと思いました。
今回、中川さんが手掛ける「水上ビルの朝市」も、老朽化してなくなるビル群の記憶をとどめるためだと。
用水の上にある独特のビルですので、もはやビルは建たず、公園になる可能性が高いと推測。
水上ビルの最後を見送る一人だとも言われていました。
その時、ビルがなくなっても公園で朝市は続けることができる。
朝市は、明日への継承であり、子供や孫たちに伝えていくことを想定されていました。
すると、水上ビルの向かいにある豊橋まちなか広場に立つ二宮金次郎の石像と重なりました。
今日までの先人たちの苦労を思うこと。そして、それに感謝していくこと。
そこに明日への道標があります。やがて、未来の公園でテン君が朝市を続けているのかもしれません。
参考:水上ビルの朝市
TEMTASOBI GINGER