今回は、舞台映像作家の山田晋平さんです。
芸術とは、人生舞台での挑戦を促してくれるものだと教えて頂きました。
山田さんが芸術が目指す方向性は、二つあると言われていました。
一つは、我を忘れること。もう一つは、身につまされること。
ご自身は後者の方であり、そのことよりご自身のアトリエを「冷や水」と命名された。
こちらより視聴できます。
街づくりにおいても、狭い自分の世界の中にだけ閉じこもっていないか。
安定という名のもとに満足してしまっていないか。
それは、会社経営にも、そして人生舞台にも通じます。
その時に、今回のキーワードは、冷や水たる批判でした。
いかに批判に向きあえるか。それを素直に受け入れて自己を変えていけるか。
その度量および覚悟が問われているように感じました。
山田さんの経歴で共感を覚えたのが、大学准教授のお立場から、舞台映像の道に飛び込まれたことです。
本人も大きな決断だと言われていましたが、そのような挑戦に敬意を表します。
安定に価値を見出している世相の中では、山田さんの選択に対して批判をされた方もおられたかもしれません。
ただ、そんな批判も、きっとご本人を思いやる愛情ゆえでしょう。
自主独立とは、体制に、あるいは大きな流れに抗うことでもあり、
そこから自分らしさ、人間らしさ、豊かさなどが生まれてくるように思います。
街づくりに取り組むとは、その自主独立の覚悟が必要であり、それを挑戦と呼んで良いのかもしれません。
それを肯定および促してくれるのが芸術であり、その芸術の価値に気づいて、冷や水を浴びて参りたいものです。