今回は、白山比盗_社・吉田花祭り実行委員会の小林琢磨さんです。
神社という宗教団体の祭事ではありますが、地元の歴史とも密接につながっていました。
また、地域振興の手段としての祭事であることが分かりました。
街には、さまざまな価値観を持たれている方々が集まっていますが、まずは「出合い知り合い集う」ことは大切だと思いました。
こちらより視聴できます。
母校の小学校には神社での書道展があり、それは江戸時代からずっと続いていることを始めて知りました。
そこには、子供たちの学業成就といった願いが込められていたと思います。
加えて、街の繁栄を願うもの、戦没者を追悼するもの等々、私たちの先祖たちのさまざまな善意なるものが凝縮されていて、
その中で私たちは育ってきました。その想いは尊重すべきものです。
この祭りを復活させる決断に至るまでが、決断後のご苦労よりも多かった印象でした。
住民たちが花祭りについて、ほぼ何も知らない状況のなかで理解を得ることは大変なことと想像できます。
「なぜ、祭りをするのか」郷土の歴史をひもときながら、その本質である目的を浮き上がらせます。
それは率直にご自身の推察であり、冒険的な試みとも言われていました。
私自身は、この番組の取材を通じて、小林さんと「出合い知り合い集う」体験をさせて頂きました。
違った立場にある人たちが、互いに心を開いて理解し合うところ、そこが自主独立の街とも言えます。
そんな覚悟を持つことともに、祭事という外形ではなく、内にある目的を見つめていくところにこそ、和して同ぜず、
普遍的なものが立ち現れるように思いました。