料理道具専門店 フライパン倶楽部

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2020年4月14日

ロカールに生きるお店を目指して

NHK「日曜美術館」で写真家のソール・ライターの特集が組まれていて、 ライターの展示会に訪れていた人が何気なくライターの生き方を右のように語っていました。 「人間がすごくローカルに生きれば生きるほど、より普遍的になる。」 この言葉が私の心に強く響きました。このたび 「しあわせのお料理道具」でお世話になっている東愛知ウェ〜ブさんと重なりました。

私の場合は20年以上にわたり、ネット通販で全国の皆さんにお世話になり、いつしか足元の地元の皆さんのことを 見失いがちでした。100年以上の長い歴史の中では、やはり地元の皆さんとともに歩んで来た店であり、 改めて、この機会に原点に帰らせて頂いています。 そんな良い機会を与えてくれたのが、東愛知ウェ〜ブの藤村正人社長でした。

ありし日のスタジオの光景です。この雰囲気に不思議と魅かれます。

当店そばの開発ビルというオフィスビルの1階にスタジオ兼ショップを構えていて、 はじめてお会いした時に、藤村社長はじめ4人ほどのスタッフの皆さんが打ち合わせをしていました。 そこの空気に何か個人的に魅かれるものがあり、それが上記の普遍的なものかもしれません。 人間味であったり、自分らしさであったり、あるいは自由とも表現できるでしょうか。

それはまた、街を愛する想いであったり、もっと本質的には人を愛する想いであったり、 これまで体験したビジネスの延長線上では語れない、何か優しさのようなものでもありました。 「こんな皆さんと一緒に仕事したいな〜」自然と思わせる何かでした。 フライパン倶楽部も「すごくローカルに生きれば生きる」方向で進化したいとも思いました。

そんな皆さんと制作中の「しあわせのお料理道具」は3回を重ねましたが、 ちょうどこの時期のコロナウィルス禍は、われわれにグローバルあるいは全国からロカールに帰ることを 教えてくれる事態なのかもしれません。