NHK「日曜美術館」で写真家のソール・ライターの特集が組まれていて、
ライターの展示会に訪れていた人が何気なくライターの生き方を右のように語っていました。
「人間がすごくローカルに生きれば生きるほど、より普遍的になる。」
この言葉が私の心に強く響きました。このたび
「しあわせのお料理道具」でお世話になっている東愛知ウェ〜ブさんと重なりました。
私の場合は20年以上にわたり、ネット通販で全国の皆さんにお世話になり、いつしか足元の地元の皆さんのことを
見失いがちでした。100年以上の長い歴史の中では、やはり地元の皆さんとともに歩んで来た店であり、
改めて、この機会に原点に帰らせて頂いています。
そんな良い機会を与えてくれたのが、東愛知ウェ〜ブの藤村正人社長でした。
ありし日のスタジオの光景です。この雰囲気に不思議と魅かれます。
当店そばの開発ビルというオフィスビルの1階にスタジオ兼ショップを構えていて、
はじめてお会いした時に、藤村社長はじめ4人ほどのスタッフの皆さんが打ち合わせをしていました。
そこの空気に何か個人的に魅かれるものがあり、それが上記の普遍的なものかもしれません。
人間味であったり、自分らしさであったり、あるいは自由とも表現できるでしょうか。
それはまた、街を愛する想いであったり、もっと本質的には人を愛する想いであったり、
これまで体験したビジネスの延長線上では語れない、何か優しさのようなものでもありました。
「こんな皆さんと一緒に仕事したいな〜」自然と思わせる何かでした。
フライパン倶楽部も「すごくローカルに生きれば生きる」方向で進化したいとも思いました。
そんな皆さんと制作中の「しあわせのお料理道具」は3回を重ねましたが、
ちょうどこの時期のコロナウィルス禍は、われわれにグローバルあるいは全国からロカールに帰ることを
教えてくれる事態なのかもしれません。