ジオプロダクト片手鍋18cm(左)とジオプロダクト行平鍋18cmを比べてみました。
当店で人気の高いジオプロダクトのお鍋には、 片手鍋と行平鍋があります。この二つは何が違うのか。 一般的に行平鍋は、蓋のないものが多く、茹でたり沸かしたり、出汁を取る用途で使われてきました。 ジオの行平鍋にも蓋がありません。まずは、蓋があるかないかの違いとなります。
片手鍋(左)に比べて行平鍋(右)は上に向かって口径が広くなります。
しかし、本体部分も違いがあります。 まず形状ですが、よく見て頂くと、行平鍋は上に向かって末広がりで、底面の縁は丸みがあります。 かたや、片手鍋は、寸胴型で、底面の縁は角ばっています。 その点で、行平鍋の容量は少し小さめになりますが、縁のお手入れはしやすく、側面への 熱の伝わりは良くなると思います。食材なども比較的に取り出しやすいかもしれません。 この形状は、昔ながらの日本のお鍋という印象です。なお、板厚はどちらも2.4mmで厚手となっています。
片手鍋(左)はどこからでも注げて、行平鍋(右)には注ぎ口があります。
注ぐ部分の縁に注目して頂くと、片手鍋はどこからもで綺麗に注げるような作りになっています。 精巧にできていますので、蓋をすると蒸気が漏れにくく、無水調理も可能です。 かたや、行平鍋は切り立った構造で、左右2つの注ぎ口から注いで頂きます。 また、切り立っていますので、内部のアルミが露出しています。 露出していることで、大方問題はないのですが、 食器洗浄機などで強いアルカリ性の洗剤などは控えて頂いた方が良いです。 片手鍋は、縁の表も裏も、ステンレスで覆われています。この構造は画期的な印象です。
片手鍋(左)に比べて行平鍋(右)のハンドルは短くなります。
そして、ハンドルに注目していただくと、行平鍋は少し短くなっていますので、 より場所をとらないと言えるかもしれません。 また、片手鍋には、補助ハンドルが付いていますので、収納時にこの部分から 掛けておくことができます。大きめのサイズですと、持ち運ぶ時に、安心感があるかもしれません。 ただ、補助ハンドルがない方が、お手入れはしやすいと思います。
もともと行平鍋は、雪平鍋と表記されることもあり、陶器製のおかゆを作る鍋でした。 それが今日では、アルミや銅などの金属製のものにも命名されていて、おかゆだけではなく、 さまざまな用途で使われるようになりました。 ですから、この名前に影響されることなく、片手鍋の一つとして比較していただければと思います。 個人的には、ジオの行平鍋は、肉じゃ等の炒めて煮るもの、揚げ物には相応しいと思います。 蓋は何かで代用されても良いでしょう。 迷われたら、ジオでしたら片手鍋の方が、専用蓋もあり、注ぎもしやすく、より万能的でおすすめできます。