新生活が始まって、落ち着いて来たら、手作り料理にも挑戦したくなります。
そのためには、道具が必要です。
まずは、手始めにフライパンを揃えてみてはいかがでしょうか。
それでも、売り場にはフライパンは溢れていて、どれを選んで良いのか分からない。
その時に、手がかりとなるが、昔から選ばれて来た鉄製フライパンです。
良いところは、末永く使用できることです。
これは道具にとって重要な要素だと思います。
そこに道具への愛着が生まれて、道具を丁寧に扱うようになります。
さらに、鉄板は油の馴染みがよく、油を生かして美味しく調理ができます。
詳細はこちらのページも参照下さい。
個人的に、鉄製フライパンのもう一つの魅力は、自分で考えながら料理できることです。
フッ素樹脂加工のフライパンは、火加減を誤っても、大きな失敗は少ないです。
その点でも、便利と言えるのかもしれません。
コーティング部分の熱伝導性が悪くなっていますので、強火を使っても焦げ付いにくい面があります。
かたや、鉄製フライパンは、熱が食材に伝わりやすいことにより、焦げを作りやすい。
しかし、それは決して悪いことではなく、きつね色の焦げ目は美味しさにつながります。
そのため、美味しい焦げ目を付けることができるフライパンと言えますが、
使い手の火加減と火にかける時間などの調整が必要となります。
鉄製フライパンは、人間の側に調整を委ねてくれているようです。
表現を変えれば、五感と思考を働かせて調理ができる。そこに醍醐味があります。
只今NHKの連続テレビ小説で「とと姉ちゃん」がはじまりました。
ヒロインのお父さんである「とと」は、日々を丁寧に暮らすことが一番大切なことと考えていたようです。
そのお父さんが叱った後に褒めていた言葉が心に響きました。
「自分で考えて行動したことは偉い。」
そこに丁寧に暮らすベースがあるのだと思いました。
その意味で、鉄製フライパンは、丁寧につくることにつながるように思いました。
自分で考えて火加減を調整して、最後にきちんと自分でお手入れをする。
初心者の方であれば、まずは、鉄製フライパンで目玉焼きを。そして、ホットケーキを。
できれば、チャーハンを目標にしてみて下さい。
この基本が身につけば、他のお料理にも応用ができて、生きることも丁寧になるのだと思います。