小学生の男子二人、夫は単身赴任、こんな我が家の毎日はあっという間に過ぎます。 そんな中、「出汁」さえあれば安心と思うことが最近多くなりました。 「出汁」をとっていると聞くと、とても料理が好きで、几帳面と思われるかもしれないですが、 実際の私はどうしたら家事がラクにスムーズになるかに頭をひねり続け、料理は人並みといったところ。ただ、「出汁」のおかげか、「お母さんの料理が一番!」と言ってくれる言葉に助けられて日々料理に励んでいます。
結婚してからの10年、あれこれ行動した結果、出た答えは、 料理は「出汁」があれば安心だなと。しかも、思ったほど面倒ではないということ。 レシピ本を見ながらいろんな料理にも挑戦してみたけれど、いつしか飽きて簡単「出汁」料理に戻ってほっとしている自分に気づいたり、、、。 「出汁」は美味しくて、減塩できるし健康にもいい。そして、飲んだ後に体がスッキリして、気分がいいのです!
日々、私に刺激を与え続ける好奇心旺盛な長男には教えられることがたくさん。 彼の好物のおやつは「出汁」を取って醤油をたらした汁。 心底好きらしく、学校に行く前に「今日のおやつに出汁残しといてよ。」と念押しして出かけることも。なにも食べたいものがない時はキッチンに入って自分で出汁を取り出すほど。珍しいと思いますが、「これが旨い!」と言って嬉しそうに食べている姿をみると、妙に納得させられるのです。 ”そうそう、それは何より美味しい味よね”と。そんな子供の姿を目の当たりにして、改めて「出汁」だなと思い、そう大変でもなく、逆にこの美味しさがこの程度の手間でできるのだったらやる価値「大!」と常々思っているので、やってみようと思いつつなかなか出来ない方へのひと押しになったら幸いと思いこのテーマとさせていただきました。
さて、私が週に3、4回はやっている「出汁」取りの流れはこう。寝る前にお鍋に水を入れて昆布を一晩浸します。これを朝、子供が学校へ行くと同時にコンロで中弱火にかけます。洗濯したり、片付けしたりしている間に、こんぶのまわりに泡が出てきたらこんぶを取り出します。
そして、 「ステンレス製ハーフストレーナー」の登場。お鍋にこのカゴをセットしてかつお節をガバッと入れます。沸騰する直前で火を止めて、数分そのままにして、カゴを引き上げます。最後は、カゴをひっくりかえして鰹節をポンポンと取り出し、カゴをサッと洗って終了。 お鍋には美味しい出汁の出来上がり!
朝の慌しい家事をしながらで、タイマーも必要なく、出来上がりの合図は出汁の香り。家事の合間に嗅覚を働かせる、この感覚も心地よい。習慣にしてしまえば、日々の家事の中に簡単に組み込めてしまいます。ここまでが我が家の夕食の準備。メニューを決めてなくても、この出汁さえあれば夕飯作りは救われます。 (これは、洗い物を最小限にした私なりの大まかな方法です。今でも時間を変えたり、量や材料を変えたりしています。 「出汁の取り方」で検索すると様々な方法がヒットするので調べてみるのもいいですね。)
普段の夕飯はごはんに味噌汁にメインのおかず。忙しい時にはこの出汁に冷蔵庫に残った野菜を入れて煮込んで醤油と少々のお塩で味付けてお鍋風。その他、うどん汁を作って、甘辛に炒めたお肉をのせて肉うどん。丼ぶりものにお汁の組み合わせもお助けメニュー。仕事を終え、子供のお稽古のお迎えや、学校のPTAが重なって時間が全然ない!なんて時ももちろんあります。惣菜のお寿司セットを買ったりもします。でも、「出汁」があれば安心。お汁を簡単に作れます。醤油で味付けして、お豆腐を切って入れるだけ。ものの数分で出来上がり。ほっとできるものを添えるだけで気持ちが変わってくる気がします。
毎日食べても飽きない「出汁」ですが、「出汁取り」は面倒と思われている方もいらっしゃると思います。少なくとも結婚前の私はそうでした。でも、出汁取りをはじめてみると、こんなに手軽で美味しいものができるなんて作らない手はないと思えます。「こんぶ」「かつお節」「煮干」、、、。スーパーにある身近な材料で、料理のベースが簡単にできるって素晴らしい。
そして、やれそうなことからやってみると、何か新しい発見があるかもしれません。まずは自分で"美味しい"を実感したら強みになるはず。体が出汁を欲しがれば出汁取りを面倒に思うことは薄れていくと思います。ただ、すべてに「出汁」を取らないととは思っていなくて、だしの素も小さいパックは常備しています。緊急時に使ったり、料理によっては仕上げにほんの少量をふりかけて味にメリハリをつけたりすることも。まずは少しずつ「出汁」を取り入れてみる、こんな感覚も長続きできる秘訣かもしれません。まずは、レッツ、トライ!