お味噌汁におすすめできるお鍋の一つに、耐熱ガラスのお鍋があります。 食材と触れる部分もガラスですので、そのまま入れておいても食材に影響を与えず、 お鍋の方も腐食することはありません。 そのため、漬物をはじめ、長時間保存する素材には、ガラスや陶器などが採用されるのです。 なお、ホーローも表面はガラス質の釉薬で焼き付けたもので、基本的に同じ扱いとなります。 作ったものをそのまま保存しておくには相応しいお鍋とも言えます。 作りたての味噌汁が一番ですが、作り置きしておくのには相応しいとも言えるでしょうか。 また、耐熱ガラスは保温性が良いので、しばらくは温かいままです。 加えて、電子レンジにも使用できると言う大きな特徴もあります。なお、電磁調理器(IH)には対応していません。
デメリットとしては、強い衝撃を与えると割れてしまいますので、扱いには注意していただきます。 本体と言うよりも、蓋などの扱いには十分ご注意下さい。 また、保温性には優れているのですが、熱伝導性には劣ります。 冷めにくいのですが、温まりにくい。 温まるまでに、少々時間がかかりますが、強火は避けて下さい。 ガスの炎の当たるところに熱が集中しやすく、温度むらが生じやすい点はございます。 その点では、強火を使用すると焦げ付きやすくなります。 とろみのある食材などの時には特にご注意下さい。 なお、ある程度の厚みがありますので、よく時間をかけて弱めの火で温めていただけば、 温度むらを解消することはできます。
最近の味噌には、出汁や麹などの成分が含まれていることにより、突沸現象を生じることがあります。 これは、味噌汁などを温め直している時に、一気に味噌汁が吹き上がり、飛び散ってしまう現象です。 原因としては、味噌汁が局部的に温まってしまうためです。 本来は沸騰しているところも周囲の低温状態のところの影響等により、蒸発が抑えられる。 この状態を過加熱と呼びます。 さらに、加熱を続けると、その過加熱のところの沸騰が突然はじまり、一気に鍋内の沈殿物を押し上げてしまうのです。 対策としては、温度むらが生じないように、一旦冷めてしまった味噌汁は、お玉で撹拌して加熱します。 また、一気に沸騰させないためにも、強火で温め直さないことです。 こちらの現象に関しては、製品評価技術基盤機構のページも参照下さい。
耐熱ガラスは、比較的汚れも落としやすいのですが、焦げ付いた時などは、以下の方法が提示されています。 1、焦げ付きが十分つかる程度の湯と食酢を少量入れ、30分以上放置します。 2、中火にかけ、沸騰したら重曹大さじ1を加えて、割り箸や木べら等で焦げをこすり落とします。 こちらのお鍋は、イワキガラスから販売されていましたが、只今は、パール金属が販売元となります。 本体はフランス、蓋は中国製です。 以前は、小学校の家庭科の時間などで、ご飯が炊ける鍋内の過程が見えるとのことで採用されていました。 それだけではなく、調理の保存性および保温性、電子レンジに使えるなどのメリットを 上手にお役立ていただければと思います。正しくご利用いただけば、お味噌汁にもおすすめできるお鍋です。