中尾アルミのキングポットシリーズに 外輪(そとわ)鍋がございます。 こちらは、浅型鍋となりますが、とても重宝なお鍋です。 また、意外と若い世代の方は、浅型鍋をお持ちの方が少ないと思います。 かたや、ご年配の方たちは、この浅型鍋を上手に役立てて来ました。 改めて、このお鍋を見直してみます。
浅型には、どんなメリットがあるのか。 鍋底面がフライパンのように広くなるため、食材が重なりにくい。 食材が広がりますので、均等に熱が入ります。 これは食材の仕上がり時間が同じとなりますので美味しさにつながります。 煮物の場合は、煮崩れが起こりにくい。加えて、浅型ですから取り出しやすい。 見た目にも綺麗に盛り付けることができます。 また、同じ容量の深型鍋に比べると、熱源に直接触れる底面が広いことにより、 水や汁が早く煮立ちます。 基本は、煮魚となりますが、早く熱が通り、綺麗に盛り付けることができます。
また、炒めてそのまま煮込む調理にも相応しいです。 厚手になっていますので、温度むらも少なく、その点では焼くにも炒めるにも相応しいでしょう。 もともと、外輪鍋の語源は、フランスのソトワールというソテーパンによるもののようです。 しかも、厚手であっても比較的軽いので扱いやすいです。 なお、千寿鍋と 同じ材質、しゅう酸アルマイトの浅型鍋もよく見かけますが、 板厚が薄くなるので焼いたり炒めたりには不向きとなります。 もちろん、外輪鍋は、すき焼きなどの鍋物にもご利用いただけます。 そのまま卓上に出しても良いかもしれません。
水や汁の蒸発が早くなるので、汁を飛ばして煮詰める調理にも利用されます。 また、早く煮立つので、手早く茹でることができます。 口径が広くなりますので、ロングパスタや葉物などはそのまま茹でることもできます。 ただ、水や食材の量は限られますので、あくまで少量であれば重宝です。 このように浅型鍋の理が分かると、お料理の世界が広がります。 お料理上手は、浅型鍋を使いこなしている方とも言えるでしょう。 長年実店舗では定番であった確かな品です。この機会に、外輪鍋を見直してみて下さい。