
前回は、ロングセラー品として アイザワ工房ちゅうぼうこもの取り箸をご紹介しました。 ただ、こちらは竹製ですので、揚げ油などでは、誤って焦がしてしまうことがあります。 そこで、実店舗定番品で揚げ物にもおすすめできる揚げ箸をご紹介いたします。
まず、同じくアイザワ工房の全体がステンレスのものです。 ステンレスですから耐熱温度の心配はありません。 内部は空洞になっていますので、軽くて扱いやすいです。 それによって、熱の伝わりも悪くしていますが、それでも熱は伝わりますので扱いには注意いただきます。 かたや、一体型で汚れが溜まるところはなく、お手入れは楽です。 また、竹や木の材質に比べて丈夫ですから、末永く使用できます。 箸先と握るところは、滑りにくいように、多少磨きがかかっています。
ちゅうぼうこものステン菜箸
そして、同じく工房アイザワのしゃれた小道具アゲハシです。こちらは木柄でステンレスとなります。 木柄ですから、揚げ物の場合は耐熱はもちろん、熱の伝わってくる心配もございません。 さすがに、揚げ箸となりますと、油の飛びはね等の回避のために長さ31.2cmと長くなります。 箸先は、粗く仕上げた磨き部分があり、滑りにくく工夫されています。 なお、こちらは握った時、比較的重く感じます。 ただ、重いので安定感があり、無駄な動きを防げて、かえってコントロールしやすいのかもしれません。 また、これを使うと、いかにも揚げ物をしている雰囲気が漂います。
しゃれた小道具アゲハシ
ここで、お料理の最高の道具は、道具そのものではなく、人間の器官であると表現してみます。 それが、手であり、目であり、鼻であり、耳であり、舌である。 そのため、美味しさは、五感を通じて生まれて参ります。 その時、便利な時代には、電気などを使った道具が登場しますが、それは、最高の道具を置き去りにしてしまいます。 それによって本来の美味しさが失われてしまう。あるいは、思考停止となり人間性も損なわれがちです。 そこで、手の延長でもある取り箸は、手をサポートする道具とも言えます。 人の器官を全く使用しない道具ではなく、それをサポートする道具こそ本来の道具なのかもしれません。 五感が働く余地が残されている。そのような視点で道具を選ばれると、美味しさに至れるように思います。





































































