これは、私の母から聞いた話です。母が、小さめの穴あきお玉で、アクをとっていました。
すると、5歳の甥っ子が、「おばあちゃん、それは、アク取りじゃないよ。」
見事な指摘をしたそうです。妹の家では、きちんとアク取りを使用しているのでしょう。
私も、アク取りではなく、カス揚げでアクをとっています。
カス揚げとアク取りの違いが分かりますか。下の写真で見比べて下さい。
まず、網の目が違いますね。カス揚げの目は粗いですが、アク取りは非常に細かい。そして、カス揚げの口径は広めですが、
アク取りは狭い。狭い方が小回りが効いて取り出しやすい。
皆さんは、アク取りに何をお使いでしょうか。
お玉ですくうことを思えば、カス揚げでもまだ良い方かもしれません。
しかし、アク取りを使用した方が、アクはきっちりと取れるでしょう。
すごく小さいなことかもしれませんが、
何かすごく大切なことを教えてもらったように思いました。
きちんとアクを取って調理しようという気持ちが、
見えないところで、お料理の味を左右するようにも思えてきたのです。
丁寧なお料理に通じる。
この道具が、お料理への姿勢を正してくれるようです。
そこで、妹に何を使っているのかを聞きました。
それが、写真の18-8ステンレスのものでした。
柄はパイプ式で、ごくごく簡単な作りのものです。
柄の長さも、短すぎす長すぎす。さっと丸洗いできます。
柄の先端には穴があり、紐などを通すこともできます。価格もお値ごろ。
甥っ子の無垢な目には、確かなものが見えるようです。