フライパンでハンバーグなどを焼いた場合に、取り出したり、裏返したりするには、 ターナーがあると便利です。ところが、樹脂加工フライパンが広がったせいか、テーナーも デリカ66のターナーのように、ナイロンなどの柔らかい材質のものが主流となっているようです。 セラミックフライパンも然り。 しかし、腰がないというのか、どうも思ったように入りこまない。 このような場面では、やはり金属ヘラが使いたくなります。 いわゆる加工ものフライパンで、「金属ヘラが使えます」と表記があるものも見かけますが、 それでも加工ものである以上は、その場は使えても消耗を早めてしまう心配がつきまといます。 やはり、金属へラを安心して使用できるのは、鉄のフライパンです。
そこで、当社でもいくつかの金属へラを扱っていますが、3つを比較してみます。 業務用で昔から使われて来た、新潟県燕市の玉虎堂製作所さんのマルタマのターナー。そして、 アイザワさんのホーローハンドルターナーと 柳宗理のターナーです。 基本的には、こちらも一度、手にとっていただくとよく分ります。 また、持ち方も個性があります。鉛筆をもつ握り方。欧米人のように掴むような握り方。 そして、以下の写真がそうですが、上から親指で添える握り方。 この握り方によっても、使い心地は違ってきます。
ホーローハンドルターナー
ホーローハンドルのターナーは、丸みを帯びて握りやすく、柄とヘラ部が一体成形でもあり、 汚れも溜まらずおすすめです。艶消しの仕上がりも、実に美しいです。 ただ、若干重みがあるのと、ヘラと柄の角度が低いのがやや気にかかります。 握り方によっては、この角度が良い方もいるかもしれませんが。
柳宗理のターナー
また、柳宗理のターナーは、ヘラと柄の角度は高くて良いのですが、 楕円型になっているところで、好みが分かれるかもしれません。 やや幅広になるので、魚などには良いかもしれませんが、 四角い方がより安定感がある印象です。 また、ヘラの板が厚いため、しなりや融通がありません。 形崩れしやすい食材には、不向きです。 しかし、こちらもアイザワさんと同じ一体成形で、汚れは付きにくいです。
そして、マルタマのターナーは、デザインはシンプル。 一体成形ではありませんが、それを越えて、ヘラと柄の角度が使いやすく工夫されています。(上写真参照) 柄も長いので、油はねや熱からも逃れられ、梃子の原理でより少ない力で済む感じ。 とにかく、マルタマの作りが、すっと入っていく感じを一番受けるのです。 そして、ハンドル先端に穴が明いていて、しかもフックがあるのも何かと便利。
それぞれに魅力はあるのですが、食材下に入れ込んでうまく取り出す点では、 昔ながらのマルタマのターナーに魅力をより感じます。 しゃれっ気はないのですが、淡々と仕事をこなしてくれるタイプです。 極JAPAN厚板フライパン等には、ガパッと、このターナーで豪快に取り出しみて下さい。 このようなターナーを使えるのが鉄フライパンの魅力でもあります。
サイズは2種類。左側が大で、右側が特大です。本体サイズの違いで柄の長さは同じです。
大となります。極JAPAN厚板フライパン26cmと撮影しました。家庭用では一般的なサイズ。
特大となります。極JAPAN厚板フライパン26cmと撮影しました。家庭用ではやや大きめサイズ。