「缶切のお勧めはありませんか。」そんな質問をいただき、改めて実店舗で扱いのある
3種類の缶切を実験してみました。チリス缶オープナーとコフの缶切という柳宗理デザインのもの。まずまずです。
こちらは、上面の内側を切っていくオーソドックスなタイプです。
もう一つ。一見これで缶が切れるのだろうか?
3つの中では、よりシンプルな構造で、場所をとらない印象のあったトッパー缶切。
今回こちらを改めて見直してしまいました。非常に個性的な缶切なのです。
上面の外縁の下側、缶の横側面に切り込みを入れていくタイプなのです。
上写真のように、上面がそのままスッポリ切れるのです。
そのため、いくつかメリットがあります。
まず、蓋の縁も残らず、丸ごと綺麗に切れてしまうので、内容物が取り出しやすいのです。
しかも、切り取った上面をそのまま再利用できて、缶の蓋にも変身します。これも魅力です。上左図を参照下さい。
また、切り口が滑らかなので、手に傷をつける心配が少ないです。
切り方によっては、細かいバリを生じることもありますので、扱いには気をつけていただきます。
加えて、刃が中身に触れない構造となりますので、より衛生的です。
上写真を参照下さい。右手のプルタブ式のものは、縁が残るので取り出しにくさを感じることがありませんか。
左手トッパー缶切で切ると、茶筒のように縁が残らないのです。
やや気になる点は、缶を切る最初の段階、缶の縁に缶切の刃を入れ込むのに、ややコツがあります。
説明書をよく読んで、実践で覚えていただく要素があると思います。
入り込んだら、上写真のように、缶を浮かせて、グルグルと回して行くだけです。
側面縁というやや厚めの部分を切り込んでゆくので、やや力が必要かもしれません。
それにしても、よく考えられている道具です。
当社でも長いこと販売してきたロングセラー商品なのですが、
まだまだ陽の目を見ない個性的な商品が埋もれていますね。
専門店として、しっかりと発掘して参りたいです。