料理道具専門店 フライパン倶楽部

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道具選びの眼

2009年1月30日

比較研究 たまご焼き器

「おいしいたまご焼きを作りたいのですが、どれがおすすめですか。 銅のたまご焼きも気になります。」そこで、実際に当社の実力派のたまご焼きで 焼き比べてみました。まず、実店舗では定番で扱いのある 中村銅器製作所の銅たまご焼き器。 そして、プレミアムセラミックたまご焼き極たまご焼き小です。 できるだけ、同じ条件で焼くように努めました。この3つのお鍋は、形も大きさも、ほぼ同じです。 そして、同じパックに入っていた玉子を使いました。 分量は、たまご2個に、だし汁大さじ2杯、砂糖小さじ1杯としました。 どれも油返しを行ない、ほぼ160〜180度で分量半分を流し入れます。 (これは、念のため非接触型放射温度計でコントロール) 後は、終始弱火にして、向こう側に巻き上げて行きます。 そして、途中では油は一切敷かずに、そのまま空いたところに、残り半分を流し入れます。 最後に、手前に向けて巻き戻して終了です。

中村銅器製作所の銅たまご焼き器で焼いたもの

中村銅器製作所の銅たまご焼き器で焼いたもの

プレムアムセラミックのたまご焼きで焼いたもの

プレムアムセラミックのたまご焼きで焼いたもの

極たまご焼き小で焼いたもの

極たまご焼き小で焼いたもの

どれも、要領は同じで、火加減も同じで、好みの焼き加減で火を止めました。 かかった時間は、ほとんど変らなかったと思います。その結果が上の写真です。 銅は、職人肌の本格的な仕上がりという印象。 セラミックは、どちらかと言うとケーキに近いような、ふんわりとした仕上がり。 そして、鉄はその中間と言ったら良いのでしょうか。 焼き目は、これは焼き方にもよるのでしょうが、銅がより綺麗になる感じがいたします。 それでも、大差はないと思います。 味に関しても、私が鈍感かもしれませんが、どれも大きな違いは、感じれませんでした。 他のスタッフからすると、銅は、よりたまご本来の味を感じれた。 セラミックには、遠赤外線の効果か、ふっくら感があった。鉄は、しっかりとした食感などの意見がでました。 お手入れも、きちんと手入れされた今回の道具であれば、どれも変りありません。 どれも、底面にも側面にもこびりつきはなく、ざっと水洗いするだけでした。 なお、銅は、その後、薄く油を塗布いただいて収納します。

やはり、銅のたまご焼き器は、職人にも選ばれてきて、より魅力のある商品かもしれません。 均一に熱を伝える点では、厚味もありますが、銅という素材が一番優れています。 当社定番の中村さんのものは、1.5mm厚で、家庭用では十分な厚味。けど、それほど重さは感じません。 お鍋の作りも、より手作りの風合いが漂います。 中村さんの説明によると、同類のものは、緑青という銅錆を防ぐために、 内面銅の上にメッキを施しているのですが、こちらは、スズ引きを施している。 メッキは剥げやすく、スズ引きだと焼き付けてあるので、使うほどに油もなじみやすい。 ただ、このスズ引きは、より熟練の技術が必要とされる手間隙のかかる作業。 少し間違えると、変色したり、むらが生じてしまいやすい。

そのあたりを、中村さんの熟練の技術で、綺麗にスズ引きが施されています。 そして、取っ手と本体の接合部分に鋲が出ていないため、より取り出しやすい。 プレミアムと極も良く見ると、鋲がでています。ただ、菜箸でしたので、取り出しに不自由は感じませんでした。 このあたりも職人のこだわりでしょう。下の左写真をご覧下さい。4箇所の丸い接合部分の出っ張りが少ないのです。 ヘラ使いには有効かもしれません。また、ハンドルの角度も、長年の実績から扱いやすい角度になっているとのこと。 ただ、お使い時に木柄を打ち込んで頂きます。 緩んでくることもありますので、その節は打ち込んでいただきます。 このようにして、東京足立区で一つ一つ作られる銅たまご焼き器には、赤々と燃える職人魂のようなものが感じられます。