2009年11月2日
■長谷園のやきやきさん
この季節、家族でお鍋を囲むことが多くなります。
こちらの長谷さんの土鍋をご紹介しましたが、長谷さんの伊賀の土は焼き物にも相応しい。
焼くというと、フライパン等の金属素材をイメージしますが、陶板も見直したいものです。
フライパンでも厚手のものが、食材にじっくり熱を入れておいしく焼き上げます。
そのため、重くても、仕上がりにこだわる方は、
極ザ・オムレツなどを選ばれます。
熱をフライパン全面に満遍なく伝える。
食材の表面だけではなく、内部にも熱を通しやすい。
その意味では、陶板も同じです。蓄熱性は抜群で、熱をしっかり保有します。
さらに、遠赤外線効果もプラスされますので、
食材内部に熱を通して美味しく焼き上げる。
やはり、焼き物は、適温でじっくり熱を入れて行くべし。
短時間とは言え強火を使用すると、内部に熱が入る前に、
表面だけを黒く焦げ付かせてしまいがちです。結果、炭となり果てます。
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そこで、陶板でじっくり焼き上げる長谷園の微煙陶炉やきやきさんを実際に使ってみました。
まず、卓上コンロを準備します。やきやきさんの本体をコンロに載せます。
縁の溝に8分目まで水を入れます。そして、陶板を中央にセットします。
目安として、強火で5分ほど過熱して、陶板を十分に温めます。
そして、中火にして食材を載せて行きます。
その前に、陶板に軽く食用油を塗布すると良いでしょう。
今回は、牛カルビ、イカ、しいたけ、たまねぎ、アスパラを焼きました。
やはり、時間はかかりますが、しっかりと熱が入ります。
特に、野菜は美味しく感じました。もちろん、牛カルビもイカも美味しく焼けました。
じっくりと味わって食べるには、相応しいでしょう。
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陶板の下は、ガスの炎からやや離れて、炉のような空間を作っています。
そのため、温度が上がりすぎることがなく、煙がたちにくい。
また、陶板に溝があるので、肉などから出てくる脂分を縁の水に落とす仕組みになっています。
そのため、脂が炎に当たらないため、煙がたちにくい。
この煙がたちにくいのも大きな魅力かもしれません。名前も「微煙陶炉」とついています。
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気になった点は、コンロに載せるのでやや高さがあり、小さいお子さんはやや取りづらい印象があります。
陶板の大きさからして、パクパク食べる大人数の家族には小さめでしょう。
溝があるのは、脂を落とせるのは良いですが、お手入れにやや手間がかかります。
陶板とは言え、やはり中央部は温度が高めで、外側に行くに従い温度が低くなります。
その温度差を考えながら食材を置くと良いでしょう。
それにしても、伊賀の土の温もりが良いですね。
いかにも手作りの風合いが漂い、その存在感だけで食材を美味しくしてくれます。
秋の夜長に、家族でじっくり焼きながら、会話を楽しみながら、
卓上バーベキューを楽しみませんか。贅沢な逸品です。
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