家庭用の食器洗浄機が次第に普及しているのでしょうか。
食器だけではなく、道具も洗浄できないかと、よく相談をいただきます。
ただ、フライパンや鍋は、手洗いしていただいた方が良いと思います。
基本的に、名前のごとく食器洗浄が用途です。
その意味では、食器の一つでもある汁椀は、使いたい所ですね。
ズバリ、「食器洗浄機で使える汁椀のお勧めはありますか。」との質問をいただきました。
しかし、漆器ものの汁椀は、高熱に弱く、変形したり、塗装が劣化したり。
本来は、漆器の汁椀は食器洗浄機には使えません。
しかし、樹脂モノでは引き立ちませんし、熱くなったりと、やはり汁物は漆器に限ります。
そこで、最近ではメーカーの開発が進んでいます。当社の実店舗でご提供しているのが
福島県会津若松の会津塗りの汁椀です。
下地処理を工夫して、さらに塗膜の硬いアクリルウレタン塗装をして、
家庭用食器洗浄機に利用できるようになりました。
メーカーの三義(さんよし)漆器店さんの説明では、業務用食器洗浄機での
3000サイクルの試験で立証済みとの事で、あえて「家庭用食器洗浄機OK」と
明記させています。もちろん、ウレタンも食品衛生法に則しております。
ただ、洗剤は中性または弱アルカリ洗剤が条件です。
食器乾燥機にはご利用いただけませんし、
末永く使用する上では、手洗いにまさるものはないそうです。
スタッフがこの汁椀をしばらく使用していますが、軽くて扱いやすく
容量も適度に入る。中身も映えて、おいしくなる印象もあるそうです。
夫婦で2つ使用しているそうですが、3歳の子供もこの汁椀を要求するそうで、
亀甲部分がちょうど滑り止めになるそうです。この手のものとしては、お値段も良心的。箱は3個箱となり
贈物の節は3個単位でお願いしています。
その昔、会津藩には什の掟があり
「ならぬことは、ならぬものです」と子供たちを教育したそうです。
私はある時期までの子供には、これだ!と大いに共感しています。
やはり、白虎隊の少年たちの活躍は、そこまでするかと日本人の心を揺さぶりました。
そんな土地柄から生まれた会津塗に、魅力を感じてしまうのは私だけでしょうか。
※なお、こちらは塗装下の木目の影響で表面に凹凸の現れることがあります。
機能的には問題はないですので良品として扱っています。
その点では、塗膜の性質は硬いものですが、塗装は薄い印象です。
また、年輪などの影響で、木の厚み(重さ)にも個体差が生じていますのでご了承下さいませ。
こちらのお品は販売終了となり、現在は角田清兵衛商品のお品をご提案いたしています。