料理道具専門店 フライパン倶楽部

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わが街・豊橋わが故郷・東三河

キャベツ農家 伊藤 孝浩さん


 太平洋の潮風で育まれた甘い寒玉

フライパン倶楽部が、愛知県の東三河で生まれたのは偶然ではありません。 それは、わが故郷の豊かな食文化を知っていただくとよく分かります。 豊橋市から田原市におよぶ渥美半島は、全国ナンバーワンの粗生産額を誇る農業地帯。 そこで生産される代表的な作物が、この時期に旬を迎える寒玉(かんだま)こと冬キャベツです。

キャベツは、野菜炒め、焼きそば、お好み焼き、餃子などなど フライパンを通じて美味しい料理に様変わりします。 フライパン一つでキャベツを美味しくできる。 フライパンとキャベツは密接につながっているのです。 そこで、今年の実店舗便りでは、わが故郷のキャベツを愛する仲間たちをご紹介して参ります。


伊藤さんに抱かれたキャベツは嬉しそう

まずは、キャベツを丹精込めて育てている生産者の伊藤孝浩(たかひろ)さんです。 もともと、伊藤さんとは、子供たちのお世話になった小学校のPTAを通じて知り合いました。 数年前までは、JA豊橋のキャベツ部会の会長も務めておられました。 日焼けした顔で、姿勢正しく、その穏やかな言葉が印象的です。 また、率直な方で、自然の不思議に対しても無理に理屈で通そうとせず、 「分かりません」との謙虚さが清々しい。

私がPTAデビューの会合で挨拶をすると、後でさりげなく声を掛けてくれたことも印象的でした。 適切な声掛けは、大変励まされるものです。 きっと伊藤さんは、キャベツだけではなく、人を育てるのも上手なのだと思います。 それは、キャベツから日々学ばれているゆえでしょう。

この時期、キャベツの収穫を迎えて、伊藤さんの畑を訪れました。 その日はご両親と三人で、キャベツの箱詰めを行っていました。 品定めをしながら、3種類の大きさに選別して、段ボール箱に詰めて行きます。 自分の娘を嫁に出すような心境で、立派な箱入り娘たちの身なりを整えてあげているようでした。 その箱には、豊橋の名称ととともに、伊藤さんの名前も明記されています。 私が育てた娘たちだから、どこに行っても大丈夫との自負も漂います。

伊藤さんのキャベツは、9月に苗を植えて、2月前後に収穫を迎えるので、 約6カ月間育てることになります。 他の季節のキャベツと比べると、この期間は長く、ゆっくりと育てることになります。 そのため、糖分ができて甘くなるとのことでした。 話を伺いながら、お料理の加熱にも通じると思いました。

石焼き芋では、石焼きでゆっくりと加熱すると甘みが出ます。 促成栽培ではなく、時間をかけてじっくり育てると、甘みだけではなく、栄養も愛情もこもるのでしょう。 この冬キャベツは、寒冷地では、霜がおりる等で作りにくく、 かといって温暖すぎる土地では、早く生育してしまう。 日本の真ん中のこの土地ならではの野菜とも言えるのでしょう。

その日の晩、伊藤さんのことを思いつつ、回鍋肉(ほいこうろう)を家族に振る舞いました。 我ながら、会心の出来映えでしたが、やはり素材に尽きます。 すると、伊藤さんのお子さんと同級生の息子は 「キャベツの芯が甘いのを初めて知った」と独り感激していました。

平成25年如月