茹で物は、たっぷりの水を使用した方が、食材に熱がむらなく均等に伝わり、綺麗に美味しく仕上がります。 詳細は、こちらの加熱講座を参照下さい。 そのため、小さめのお鍋しかない場合は、具材が多ければ、うまく茹で上がりません。 そこで、大きめのお鍋を使って、茹で物に挑んでみて下さい。仕上がりが違って来るはずです。 電磁調理器ではない熱源であれば、 千寿鍋や 中尾アルミ打出料理鍋などが、 火の通りも早くて軽くて扱いやすいのでおすすめできます。 しかし、電磁調理器では、意外と大きめのお鍋がないものです。 そこで、電磁調理器で茹で物をする場合におすすめできるお鍋をご紹介します。 まず、水の目安ですが、麺類でしたら、100gに対して1Lとなります。 4〜5人家族でしたら、一度に500gを茹でたい場合には、5Lの水が必要となります。 お鍋に記載されている容量は、満水容量ですから、実際に使える量はその8割程度までとします。 その場合、5Lの水で茹でれるお鍋は、満水容量で6.25L以上の鍋となります。 そうなると、十得鍋で一番大きいサイズのソースポット22pでも、4.2Lですから足りません。 そこで、オブジェ両手鍋28p(8.2L)、 ジオ両手鍋28p(7.8L)がおすすできます。 もう一つ、クリステルグラフィット両手深型鍋26p(6.7L)があります。 こちらのお鍋は、定番としての扱いはないのですが、お取り寄せしてご提供は可能です。 基本的には、かなり重くなるので、グリップを両方につけていただくか、鍋つかみ等でフランジをつかんでいただく使い方になると思います。
なお、電磁調理器で使えるこれらのお鍋は、アルミの鍋に比べると重くなります。 しかし、重いということは、沸くまでには時間はかかりますが、 沸いてしまえば冷めにくくなります。 大きめのお鍋でたっぷりの水で沸かす場合は、水が多い分さらに沸くまでに時間はかかりますが、 水が多い分さらに冷めにくくなります。 そこを上手に役立てることができます。重さを生かすのです。 それは、一旦沸いたら、トロ火、または火を止めて保温調理ができることです。 十得鍋などのカタログでも、お鍋のサイズはそれほど大きくなくても(水の量が少なくても)、 茹で物は、沸騰したら火を止めて、蓋をして余熱で茹で上げることをおすすめしています。 ですから、上記の鍋であれば、同じように沸騰したら、火を止めて調理することができることになります。 沸騰するまでに時間はかかるので一概には言えませんが、節電および省エネルギーにも貢献できそうです。 ただ、生麺などは、お湯を対流させて麺を泳がせながら茹でた方が、 対流熱も加わり、さらに熱の通りが早くむらがなくなると言えるのかもしれません。 しかし、家庭用では、そこまで求めなくてもよいでしょう。 こんな時代だからこそ、保温力のある厚手の鍋の特性を生かして、沸騰したら余熱で調理することもありだと思います。 電磁調理器の茹で物には、これらのお鍋を上手にお役立て下さい。